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公開日:2026.04.10
市社協 制度の狭間に新たな光 「くらしよりそい課」4月から始動
少子高齢化や孤立化が進む現代では、従来の行政サービスだけでは救いきれない制度の狭間に置かれた人もいる。彼らと正面から向き合おうと、藤沢市社会福祉協議会は4月から「くらしよりそい課」を新設。「どこに相談していいか分からない」という人から、「まずは何でも相談を受ける」というスタンスで、多様化する地域課題の解決に向けた体制構築を目指す。
同課の核は、地域のあらゆる相談ごとを聞くコミュニティソーシャルワーカー(CSW)だ。10年ほど前に3人で始まり、現在は市内13地区に配置されている。
担い手は市の委託を受ける市社協の職員ら。社会福祉士や保健士、教員免許取得者などが、地域の相談事を汲み取り、行政に橋渡しをしたり、ボランティア同士をつないだりするなど、解決に向けたコーディネーター役となる。
同課の松本美由紀課長によると、日々の活動の中で、障害手帳を持たないが生活に支障がある人、離婚前でひとり親支援が受けられない世帯、年金がない、または収入が生活保護基準をわずかに上回るため公的扶助から漏れてしまう高齢者など、既存の制度では対象外とされてきた人が見えてきたという。こうした制度の狭間にいる人に対し、CSWが無料で相談を受け付け、その人に合った支援を行う。
市と両輪
市の支援体制は、全国的にも珍しい。生活困窮者自立支援法に基づく相談窓口として、市が直接運営する「バックアップふじさわ」と市社協が委託を受けて運営する「バックアッふじさわ沢社協」(同課)が両輪で機能。行政の法的な力と社協の地域住民とのネットワークが密接に連携することで、金銭面や住まい、介護、子育てといった複合的な課題にチーム体制で解決を図る。
つなぎ役に
「市民に分かりやすく、私たちが暮らしに寄り添う存在であるという自覚を持つ」という意味で課の名称をつけた。
樋口敬子事務局長は、ひとり親家庭で七五三のお祝いができない世帯に、地域のボランティアが着物の貸し出しや着付け、ヘアメイクを無償で提供した事例を紹介。CSWが地域の力を結集することで、行政予算だけでは成し得ない、血の通ったサポートを実現したい考えだ。
「地域の皆さんが互いの暮らしに寄り添い合えるまちをつくりたい。私たちが、そのつなぎ役になれれば」。市民一人ひとりの声なき声に耳を傾けていく。
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