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川崎区・幸区版 公開:2011年3月11日 エリアトップへ

女子競輪 高松さん48歳で合格 川崎競輪場拠点アマ自転車クラブ所属

公開:2011年3月11日

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最高齢で合格した高松美代子さん
最高齢で合格した高松美代子さん

 「女子競輪」が48年ぶりに復活する。これにあわせ、競輪選手の養成機関である日本競輪学校(滝沢正光校長)女子の第1期生が発表された。トップアスリートに交じり、川崎区富士見の川崎競輪場を練習拠点にするアマチュア自転車クラブ「マリアローザピスタ」の高松美代子さんが最高齢で合格した。プロに向け第一歩を踏み出す。

 競輪やオートレースの振興法人である財団法人JKAが女子競輪が正式種目となるロンドン五輪に向けた強化や競輪人気低迷の打開策として、女子競輪を48年ぶりに復活させることを決めた。これを受け昨年1月、静岡県伊豆市にある日本競輪学校で女子競輪の第1期生の入学試験が行われ、47人が受験。1・2次試験を経て、17歳から48歳までの36人が合格。トリノ五輪に出場したスピードスケートの渡辺ゆかり選手や、北京五輪ホッケー代表GKの岡村育子選手ら第一線で活躍するアスリートや高校生が名を連ねる中、高松さんは最高齢の48歳で合格した。

 50歳が間近に迫るが、体は衰えを知らない。ベンチプレスなら50kgはゆうに挙げられるという。トレーニングジムで週2回、2〜3時間みっちり鍛え、体脂肪率は約17%。太もも周りは約56cmを誇る。「歳を追うごとに、男性の体に近付いてます」と高松さんは話す。

 トライアスロンを長年行ってきた。約10年前から自転車競技の楽しさや奥深さに魅了され、ロード競技を本格的に始動。弱点だったスプリント力を身に付けたいと当時川崎競輪場所属のプロ競輪選手だった山本公明さん(=中面・人物風土記)に指導を依頼し、自宅から程近い川崎競輪場を練習拠点とするアマチュア自転車クラブ「マリアローザピスタ」を2人で立ち上げ、練習を開始した。その後は2001年から「東京〜糸魚川300キロレース」で8度の優勝するなど、アマチュアの世界では輝かしい成績をおさめてきた。

 合格発表は、自分のパソコンから確認。合格者名簿で自分の名前を見つけ喜びを爆発させた。「スタートラインに立てる喜びを感じた。ほんとに嬉しかった」と話す。友達からも「よかったね。私もがんばる」や「力をもらった」などの喜びの声が寄せられたという。

 今年5月から静岡県にある競輪学校に約1年間入寮する。家を1年も空けることに対し「不安はない。娘からは『家事誰がするの。ご飯は。洗濯は』と言われちゃいましたが、娘たちも、もう24歳と20歳ですから。自立できるいいチャンスだとも思っています。1年後が楽しみ」と母親としての一面も見せる。

 まずは無事に卒業を目指す。山本さんからは「悔いのない人生を送って下さい」と後押しを受けた。「年齢制限無くとってくれた競輪学校の為にも、体が続く限りは頑張りたい」と抱負を語る。プロになれる保障は無いが、無事に卒業が決まれば来年7月がデビュー戦となる。50歳でデビューを迎えるオールドルーキーの挑戦は、まだ始まったばかりだ。
 

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