意見広告・議会報告
市政報告 マンホール蓋で事故AI導入で適正維持管理を 川崎市議会議員(川崎区)みらい川崎市議団 林としお
埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、川崎市が2月14日に実施した下水道管路施設点検作業の翌日に、扇町川崎停車場線・大島3丁目1番地先の下り車線のマンホール蓋が外れ、乗用車運転手と同乗者2人がけがをする事故が起きました。
マンホール蓋の老朽化が原因とみられ、市は現在製造されているロック機能付きの蓋に交換したといいます。過去、マンホールの不具合による事故は令和2年度と平成17年度に発生しています。
3月10日の予算審査特別委員会では、まずは被害に遭われた方への丁寧な対応を求めつつ、下水道マンホール蓋の標準的な耐用年数や、更新にあたっての基準はどのように管理しているか等について質問しました。
標準耐用年数車道15年、その他30年
市によると、耐用年数については、車道部に設置されているものは15年、その他の場所に設置されているものは30年とされています。一方、更新の基準は定めれていません。市は5年から10年に一度の管きょの清掃にあわせて点検を行うほか、2年周期で実施する全ての下水管きょ上部路面状況確認とあわせてチェックをし、不具合が確認された箇所は修繕や更新を行っているといいます。市内のマンホール蓋の数は約12万8千個でこのうち、約3割がロック機能付きとのことです。また、15年以上使用するマンホール蓋の数は、車道とその他あわせて全市で約8万4千個確認されています。
設置時期の記録なし
今回の事故が起きたマンホール蓋については、設置時期の記録がなく、蓋の受枠に刻印された製造年から平成10年以降に設置されたものと推測していることが判明しました。非常に大きな問題です。横浜市では令和5年度にデジタル技術を活用した下水道マンホール蓋の型式判定・異常判定・劣化予測の実証実験を終え、現在、効率的な維持管理に関する検討業務委託を公募式プロポーザルで募集しています。本市でもロック機能付きマンホール蓋への更新をシステム管理する仕組みをつくり、計画的な更新計画を策定し、AIを導入するべきです。
市は今年度、マンホール蓋の更新予算に約4億9000万円計上し、全市で約1300個更新する予定です。市はAIを含めたさまざまな新技術の動向や、他都市の導入事例を調査・検討するとしていますが、実現に向け引き続き取り組んでまいります。
|
|
|
|
|
あしたの川崎・日本維新の会市政報告3月28日 |
4月18日
4月11日