町田 人物風土記
公開日:2026.06.25
今春、町田市みらいづくり研究所の所長に就任した 若林 幹夫さん 中町出身 64歳
町田は郊外の縮図のよう
○…同研究所は市企画政策課職員と外部有識者が街作りについての調査・研究を行う組織。早稲田大教授で都市論の専門家の知見から、市の政策作りに一石を投じる。町田は生まれ故郷。「とても意義深い研究になる。自分が育った社会を理解したい。地元に恩返しができる機会なのでうれしい」とほほ笑む。
○…祖父は町制だったころ町長を務めた人物で代々町田に住む家系。自身は開発が進む街を見ながら成長してきた。幼い頃、頻繁に古代遺跡発掘の見学に出向いた記憶が残る。宅地造成工事で多くの遺跡が見つかっていた時期で人の営みを感じたことや、住居跡を見たことが「生活と場所」を対象とする都市論研究の原点となった。子どもの頃から多摩地域は都心でないが東京なのかと疑問を抱いてきたことが「都市論でも郊外に目を向けるようになった理由のひとつ」。
○…現在住む千葉県流山市に引っ越した28年前からバードウォッチングが趣味。野鳥の声が収録されたCDを購入し、聞き分けの練習をしたり、多様な鳥が生息するコスタリカを訪れたりするほどの徹底ぶりだ。「この環境ならどんな鳥がいるのかなど自然を読み解いていくことが魅力」という。社会学の観点から人間と鳥の関わりを研究した書籍を出すことも計画している。
○…現在の町田を「色々な時代に開発された地域があり、郊外の縮図のようだ」と分析。商業地、団地、戸建住宅街、タワーマンションなど一口に「郊外」と言っても地域性がある。「街づくりは各地域ごとで考える必要がある」と話す。一方「それらをつなげてどういう町田を作るのかも大切」といい、「市内外に町田のファンを増やしたい」と力を込めた。
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