神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
幸区版 公開:2013年8月23日 エリアトップへ

区内振り込め詐欺 被害額昨年超える 幸警察署が注意喚起

公開:2013年8月23日

  • LINE
  • hatena

 幸区内で発生した振り込め詐欺の件数と被害額が8月時点で昨年の年間総額を超えた。限度額が設けられた口座振り込みではなく、被害者から直接手渡しさせる手口が増えているのが特徴で、幸警察署では市民に注意と協力を呼び掛けている。

 幸警察署(山形暁署長)によると今年1月から区内で発生した振り込め詐欺の件数は10件(8月15日時点・うち未遂が1件)で昨年1年間の7件を大きく上回っている。被害額は約2730万円で昨年の約1300万円をすでに超えた。最大の被害額は500万円だった。

 神奈川県内の発生件数も625件(昨年515件・未遂含む)、被害額は約20億5600万円(約13億5100万円)と昨年を上回っている。

 被害者拡大の背景には犯行グループの手口の巧妙化がある。昨年までは架空請求が多かったが今年に入り、息子などを名乗り、犯人側が直接金を受け取りに行く「手渡し型のオレオレ詐欺」が増えている。上限が設けられている口座振り込みと異なり、直接手渡しのため、1件当たりの被害額も増加しているのだという。

 実際にあった例としては、「会社のお金が入ったカバンを紛失してしまった」や「女性を妊娠させてしまったので中絶費用が必要」、「株で大失敗してしまい穴埋めがする費用が必要」など。警察官や駅員を装って電話や直接被害者宅を訪問し、被害者を信用させるケースもあった。

 同署の稲葉弘行副署長は「70代女性の被害者が多い。ほとんどの方は振り込め詐欺のことは知っていたが『まさか自分が騙されるわけがない』と思っていた。多額のお金が急に必要になったなどの電話があった際は、まずは振り込め詐欺を疑う必要がある。生年月日や携帯番号などで本人確認が取れない場合は、すぐに警察に連絡してほしい」と話している。

 同署では、区内の金融機関と連携を図るとともに、前兆電話があった地域を中心に、金を受け取る役目を果たす「受け子」発見に向けた職務質問を強化。犯行グループの摘発に力を注いで行きたいとしている。

 不審な電話があった場合の通報や相談は幸警察署(【電話】044・548・0110)へ。

幸区版のトップニュース最新6

南武線が90周年

JR東日本

南武線が90周年 社会

川崎〜登戸駅間で記念企画

2月24日号

リノベで空き家・創業者支援

川崎市

リノベで空き家・創業者支援 社会

スクールや検討会など開催

2月24日号

先見性高い継続事業充実を

幸区17年度事業

先見性高い継続事業充実を 社会

「他区の手本となるよう尽力」

2月17日号

福田市長らに請願書提出

ミニたまゆり子ども議会

福田市長らに請願書提出 社会

児童目線の町づくり議案

2月17日号

条例制定求めアピール

ヘイト対策

条例制定求めアピール 社会

斎藤文夫さんらが登壇

2月10日号

子育て支援に重点

川崎市2017年度当初予算案

子育て支援に重点 政治

過去最大規模7,088億円を計上

2月10日号

あっとほーむデスク

  • 9月18日0:00更新

  • 7月11日0:00更新

幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月24日号

お問い合わせ

外部リンク