図書館に自動貸出機導入 読み取り台で簡易化
市内各区にある市立図書館に自動貸出機のシステムが導入され、10月1日から稼働する。利用者自身で簡単に手続きできるため、カウンターに並ばずに本を借りることができるようになる。混雑時の待ち時間短縮が図れるという。
今回、導入されるのは幸・多摩・麻生・川崎・高津・宮前の6図書館。今年4月にリニューアルした中原にはすでに導入されている。
各館に配置される自動貸出機は2台。利用者は貸出カードのバーコードをかざし、本を読み取り台に置く。一度に10冊まで読み取ることができる。操作はタッチパネルで行い、手続きが終了すると、返却期限などが書かれたレシートが印刷される仕組み。手続きが簡易になり、利用者のプライバシー保護にもなる。中原図書館では貸出手続きの7、8割に自動貸出機が利用されているという。
また、無断持出防止装置も導入される。市立図書館では昨年度だけで約6000冊の本の所在が分からなくなっているという。
システム入れ替えのため、分館、閲覧所を含む全市立図書館は9月17日から30日まで臨時休館。10月1日から自動貸出機の運用を始める。休館中はホームページ上での本の検索や予約、利用情報の確認もできなくなる。休館中は貸出期間と予約本の取り置き期間を延長するとしている。
市教育委員会の担当者は「貸出時にカウンターで質問などに応対することもあり、長蛇の列ができることもあった。1冊ずつではなく、複数を読み取れるので、スムーズに借りられるようになる」と話している。
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