防犯カメラ 商店街に設置広がる 行政や警察も後押し
区内商店街で防犯カメラの設置する動きが進んでいる。犯罪抑止のほか、事件発生時には重要な証拠となる映像や画像を記録できるとあって、行政や県警なども積極的に設置を後押しする。
幸区中幸町にある栄通り商店街は、人や車の通行量が多い商店街として知られ、これまで自動車事故や店舗荒らし、自転車盗難などの被害が出ていたという。そうした状況に、同商店街では「利用者が安心して商店街で買い物ができるような環境を作りたい」と、今年2月に区内の商店街では初めて、10台の防犯カメラを設置した。同商店街によると、設置以降は被害を耳にしなくなり、体感的ではあるが犯罪は軽減しているという。また今年7月に商店街近くで起きたひったくり事件で、犯人とみられる人物がカメラに写っており、事件の早期解決の一助にもなった。同商店街の仲真悦子会長は「防犯カメラを付けたことで犯罪の抑止になり、地域貢献にもつながっている」と話す。
川崎市経済労働局商業観光課によると、防犯カメラの補助は商店街施設整備事業の一環として始まり、防犯意識の高まりから、ここ数年で利用する商店街が増えているという。限度額は最大で法人800万円、任意団体300万円で補助率は25%以内。その他、国や県の助成制度などもあり、今年度そうした補助金を使い防犯カメラを設置する商店街は市内では6団体。幸区では、鹿島田駅前商店街、南河原銀座商店街の2団体が設置を行う。また、次年度以降に設置を目指している商店街も多いという。
幸警察署では「防犯カメラの普及が進めば、犯罪の抑止や早期解決のきっかけになる。さまざまな機会を通じて防犯カメラ導入の働きかけをしていきたい」としている。
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