新春区長インタビュー 「区民に寄り添った支援を」 待機児童への取り組み強化
年頭にあたり、本紙では上野葉子区長への新春インタビューを行った。上野区長は着任から9カ月で見えてきた区の課題、今年の抱負などについて語った。
――早速ですが、新年を迎えるにあたり、改めて昨年の感想をお聞かせ下さい。
昨年の4月に幸区長に着任し、早くも9カ月が経過しました。その間に感じてきたことは、町内会・自治会活動が非常に活発で、住民の連帯感が強い区だな、ということです。幸区では、全町内会・自治会が参加して、リレー競技を通して交流する「幸区リレーカーニバル」をはじめ、他の区にはない、特徴的な行事が地域の皆様の手によって多数開催されています。若い世代を中心とした新たな住民も多い中、これだけ地域での交流が進んでいるということは素晴らしいことだと感じました。
また、昨年夏にはレッサーパンダに2匹目の赤ちゃんが誕生した夢見ヶ崎公園は、幸区のシンボルスポットとして、地域の皆様の憩いの場になっています。区では今まで以上に愛着を持っていただけるよう、園路の舗装やトイレの増築等、様々な整備を進めてまいりました。秋には川崎総合科学高校の生徒の皆さんに御協力いただき、かわいらしいイラストを掲載した動物紹介パネルの設置を行いました。是非、多くの皆様が夢見ヶ崎動物公園を訪れていただければと思っております。
また、昨年は東日本大震災の影響で長らく休館していたミューザ川崎シンフォニーホールが4月にリニューアルオープンしたほか、秋には「新川崎駅周辺における住民の増加に対応した跨線歩道橋の開通」、川崎駅西口に「(株)東芝のスマートコミュニティセンターのオープン」など、今後も地域住民、企業市民の増加や賑わいを伺わせる1年となりました。
――区としての課題も見えてきたかと思います。課題解決に向けては、どのように取り組んでいくお考えですか。
幸区は交通至便な立地のため、大型マンションの建設が続いていることから、若い世代の増加に伴い、他都市と同様に保育園の待機児童問題が課題となっております。市では、これまでも保育園の増設や定員増に向けた取組を進めてまいりました。今後は更に、区役所窓口での親身になったご案内をはじめ、区民の皆様に寄り添った子育て支援に努めてまいります。
またその他にも、自主防災組織の活性化により、地域単位での防災意識を高めていくことや、町内会・自治会を中心とした地域での支え合いの仕組みが今後も継続していくよう、町内会・自治会への新たな住民の加入促進と活動の支援などについても、区として更に力を入れていく必要性を感じています。
――最後に今年の抱負と区民へのメッセージをお願いします。
区民の皆様に、「幸区は住みやすい街」として、更に愛着を持っていただけるよう、地域に根ざした取り組みを進めてまいりたいと思います。区では、3月にミューザ川崎シンフォニーホールにおいて「さいわいハナミズキコンサート」を開催します。復活したミューザ川崎シンフォニーホールの素晴らしさを、地元の区民の皆様に体感していただきたいと思います。
さらに、今年は川崎駅西口に「東芝未来科学館」のオープンが予定されているほか、幸区役所の新庁舎の建設や新川崎駅周辺の整備も進んでいます。区の「新たな顔」づくりが進む中、区役所は地域の身近な課題を解決する拠点として、区民の皆様とともに取り組んでまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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