川崎フロンターレ 「今年こそタイトルを」 新体制発表会見で決意
サッカーJ1の川崎フロンターレが1月11日、ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で2014年の新体制発表会見を行った。武田信平社長や風間八宏監督、新入団選手らが出席。詰めかけたサポーター1700人を前に、念願のタイトル獲得を誓った。
「Jリーグ、ナビスコカップ、天皇杯、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のうち、少なくとも1つタイトルを獲る」。武田社長が今シーズンの目標を宣言すると、会場を埋めたサポーターから喝さいが沸き起こった。
昨シーズンは目標としていたリーグ戦3位(ACL出場圏内)を達成。ナビスコカップベスト4、天皇杯ベスト8はいずれも2010年以来最高の成績で、念願の初タイトル獲得へ向け視界が開けた一年となった。武田社長は「選手たちがぶれずに質の高いサッカーを続けてきた結果」と賛辞を惜しまず、今季への期待を口にした。
「今年こそ、願いを叶えたい。それはタイトルを獲ること」。就任3年目を迎える風間監督も、独特の言い回しで力強く宣言した。シーズンオフの補強では「デカモリシ」の愛称で親しまれる元日本代表フォワード・森島康仁選手(前大分トリニータ)や、球際の強さに定評のあるパウリーニョ選手(前栃木SC)ら6人が新たに加入。風間監督は「これだけのメンバーが揃った。質をとことん求めて、厳しくやっていきたい」と決意を述べた。
フロンターレの下部チーム出身で、阪南大学から加入した可児壮隆選手は「中高の頃から等々力のピッチに立つのが夢だった。タイトル獲得に向け頑張りたい」と目を輝かせた。
一丸となって勝利を
会見の中で武田社長は「勝利は選手の力だけで掴み取ることはできない。スタッフ、サポーター、ボランティア、スポンサー、そして川崎市が一体となって初めて掴み取ることができる」との考えを強調。その象徴として、2014年のクラブキャッチフレーズ「OURS」(英訳で「私たちのもの」)を発表した。
その姿勢は、選手が着用する新ユニフォームのデザインにも表れている。ホーム仕様は、チームカラーのフロンターレブルーを基調とした市松模様。濃いブルーの枠内には市内7区のシンボルマークを散りばめ、川崎市が一体となってタイトルに臨むイメージを具現化した。ホームタウンのシンボルマークを全体に散りばめたデザインは、Jリーグでは前例がない。
チームエンブレムの下に「JAPAN」の字が入るACL用ユニフォームや、全体に星型のプリントをあしらったアウェイユニフォームも同時に発表された。
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