川崎市 ヘルパンギーナが流行 2年ぶり流行発生警報
全国的に流行をみせるヘルパンギーナ。川崎市でも患者が急増し、2年ぶりに流行発生警報に達したと17日、市が発表した。市健康福祉局では、さらなる流行防止のため、手洗いやうがいなどでの予防の徹底を訴えている。
流行状況を示す市内96の定点(医療機関)あたりのヘルパンギーナの患者数は、第28週(7月7日から13日まで)で6・27人と前週の3・91人を大きく上回り、定点あたりの流行発生警告基準値6人を2年ぶりに超えた。
ヘルパンギーナは夏風邪の一種でウイルス性の感染症。毎年7月中旬から下旬にかけてピークになる。今年は全国的にも流行している。市によると「ヘルパンギーナは、麻疹・風疹などと違い、定点以外の病院では報告義務がないため、全体の患者数はもっと多い」という。
患者の約9割が5歳以下で1歳から2歳が中心。感染経路は主に、ウイルスが手を介して口に入ったり、患者の咳やくしゃみなどで感染する。2日から4日間の潜伏期間をおいて、のどの奥に白い水疱疹がでて、のどが痛む。38〜40度の高熱がでるため、脱水症状に陥る危険がある。
予防方法は、手洗いやうがいが有効だが、タオルやおもちゃなどにも付着している可能性もあるので集団生活での共用物には注意が必要になる。
市健康福祉局の担当者は、今後も増加する可能性があることから「小さな子どもがいる家庭は特に外出後や、食事前、トイレの後などの手洗いを徹底して、感染予防に努めてほしい」と話している。
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