市将来人口推計 幸区は2030年がピーク 前回調査より15年先に
川崎市は先月27日、将来人口推計の結果を公表した。4年前の前回調査と同様に川崎市の人口がピークになるのは2030年で、1・4万人上方修正して152・2万人と推計した。ただ、拠点開発が進むエリアでピーク時期を遅く見直し、ピーク人口を上方修正した結果、地域間の差が明らかになった。
市は同日、新たな総合計画と行財政改革計画の策定方針を公表した。人口推計は、策定を進めるための基礎資料として示した。
2010年の国勢調査の結果をもとに、社会移動や大規模な住居系開発の動向を踏まえて推計。駅周辺を中心とした拠点開発が進み、周辺地域への波及効果によって川崎市全体の人口は当面の間、増加傾向を示すと予測した。
推計結果によると、0〜14歳の年少人口は来年2015年にピークで19・1万人に達すると予測。15歳〜64歳の生産年齢人口は25年の100・2万人がピークとした。20年に65歳以上の人口の割合が21%以上を示す超高齢社会を迎えると予測した。
区別の推計
区別に推計をみると、幸区は鹿島田・新川崎地区で進むマンションの建設を受け、前回10年調査よりもピークが15年遅くなり、2030年(16・7万人)に上方修正。人口も前回調査より9100人増と予測した。
一方で多摩区、麻生区は前回調査より下方修正。多摩区は30年(22・2万人)から15年(21・4万人)に、麻生区は35年(20・3万人)から30年(18万人)に修正した。多摩区は早ければ再来年にも減少に転じると予測している。
ピークが最も遅いのが中原区と高津区で前回調査と同様に35年。人口は中原区は前回の25・9万人から27・4万人に、高津区は23・6万人から24・1万人に上方修正した。
宮前区は30年(22・9万人)、川崎区は25年(22・6万)に人口が最多となる見通し。
|
|
|
|
|