新鶴見操車場跡地を利用した、新たなまちづくりが進む「新川崎地区」。主要な施設のひとつ「交通広場」が2015年3月末(予定)から供用を開始する。以前から問題視されていたJR新川崎駅周辺道路の混雑緩和、歩行環境の改善が見込まれる。
同事業は1980年に廃止となった鶴見操車場跡地の計画利用に関する「都市計画」に基づいたもので、これまで商業施設やマンション、研究開発・ものづくりに携わる企業の誘致などを進めている。同事業は、都市計画内の道路などの都市基盤整備における最終段階の事業。
JR新川崎駅の周辺地域は、新鶴見操車場跡地の開発に加え、鹿島田こ線橋で繋がる鹿島田地区も再開発が進められており、同地区は周辺と合わせ1万人ほどの人口増が見込まれている。
一方で現在のJR新川崎駅は、自動車が6台程度しか入らない小さな停留スペースを市バスとタクシーで窮屈に利用していることや、雨天時の駅利用者の送迎車などによる駅周辺道路などの混雑・歩行環境の悪化が喫緊の課題とされてきた。これを受け市は、人口が大幅に増える前の完成を目指し、整備を進めていた。
今回新設される交通広場の総事業費は、約2億5千万円で、鹿島田こ線橋下の南加瀬側に設置される。歩行者の導線には屋根が付くほか、バス乗車場、タクシー乗降場(タクシー待機場含む)、福祉車両乗降場に加え、これまでなかった一般車乗降場が新たに設置される。市ではこれにより、駅周辺道路の混雑緩和、歩行環境の改善が図れるとみている。
市の担当者は「人口が増加しても円滑な車両の往来ができ、歩行者の安全も確保できると考えています」と話している。
現在は3月末の供用開始を目指し、工事が進められている。供用開始時には、記念式典なども区役所と企画しているという。
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