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さがみはら中央区 教育

公開日:2020.08.06

市内中学
「デリバリー給食」が10年
合併機に開始 利用は減少

  • 「デリバリー給食」が10年 (写真1)

  • 17年に汁ものを加え、温かい「デリバリー給食」の実現をめざすなど、普及に取り組む市の職員ら(右が金子さん)

    17年に汁ものを加え、温かい「デリバリー給食」の実現をめざすなど、普及に取り組む市の職員ら(右が金子さん)

  • 市の栄養士を務める田倉さん

    市の栄養士を務める田倉さん

 相模原市内の中学校で、家庭から持参する弁当との2者選択の一つとしてデリバリー方式による給食が始まって10年となる。実施翌年には元々、給食のあった城山・津久井地区を除く市内全ての中学校で開始し、育ち盛りの生徒らの食生活を支える一端を担ってきた。ただ、近年は利用者が減少傾向にある。



 市内中学校のデリバリー方式による給食は、2010年11月に市南部地域の学校からスタート。翌年には北部でも開始され、家庭から弁当を持参するのが基本だった生徒らは、2者選択の一つとして「デリバリー給食」を選ぶことが可能となった。



 背景にあったのが、06年から始まった旧相模原市と津久井町などとの合併だ。給食のなかった旧相模原市と、給食センターをもつ津久井町などとの合併に向け、「市として給食の形を統一すべきではないか」という意見が噴出したことから、市の中学給食の在り方について考える懇話会が発足。学校関係者や有識者らが議論を重ね、「統一」をめざしたなかで出た答えが「デリバリー給食」だった。



 現在、学校給食を担当する市学校保健課の金子浩さんは「比較的低予算で済み、短期間で実現できることから、この方式が採用されることとなった。弁当を持参できない生徒に対しても給食という食事を提供できる体制を整えられた」と振り返る。



安全性を重視



 市が定める相模原方式の「デリバリー給食」とは、献立の作成や食材発注を市が行い、依頼を受けた民間業者が調理し配送するもので、生徒は毎日、献立を確認したうえで発注することができる。



 「安全で美味しい食事を心がけ、地場野菜を使うなど毎日メニューを変えています」とメニューづくりを担当する市の栄養士、田倉崇代さん。



 生徒らが無理なく給食に手をつけられるように、市内小学校で提供している給食の味に近い味付けにしているのだという。「できるだけ慣れ親しんだものをと思って。子どもたちが好む肉は薄い味付けで、避けがちな野菜は少し濃い味つけにするなど、日々工夫しています」



アンケートで高評価



 昨年度、市が実施したアンケートでは、生徒・保護者らから高い評価を得ることになったこの「デリバリー給食」だが、近年は利用者が減少傾向にある。



 市北部地域の学校でスタートした初年度の5カ月間は6割程度の生徒が利用し、全地域での実施となった翌年も半分を超える生徒が注文。しかし、3年目からは一昨年度まで右肩下がりで減少。昨年度は微増となったものの、利用率は44・03%にとどまった。



 要因の一つとして考えられるのが、思春期の生徒らの心理だ。周囲の目を気にして友だちが家庭から持参した弁当を食べるのであれば私も、といった風に周りに影響されることで、「デリバリー給食」を選択しないこともあるようだ。



 各校をまわっている金子さんは「デリバリーが多いところ、家庭からの弁当の方が多数を占めるところなど、学校の雰囲気によって選択が分かれる傾向にあるよう。デリバリー給食の注文をより増やしていくには、より各校での啓蒙活動が必要と思う」と指摘する。



 一方で、栄養士として田倉さんは生徒たちの栄養面を考え、「デリバリー給食」を選んでもらいたいと力を込める。「家庭で栄養バランスを計算しながらお弁当をつくるのは難しいと思う。デリバリー給食は成長期の生徒たちにとって最適な食事と認識してもらいたい」と呼びかけている。

 

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