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豪雨被災の標本を救え  地元ボラらが修復作業

社会

公開:2020年8月20日

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(上)植物を乾燥させるため、台紙から移し替える作業(下)冷凍保管された泥をかぶった標本
(上)植物を乾燥させるため、台紙から移し替える作業(下)冷凍保管された泥をかぶった標本

 7月豪雨で水損した熊本県の標本を再生しようと、7月下旬から市学芸員と地元ボランティアグループによる修復作業が行われている。

 グループが修復しているのは、球磨川の氾濫により収蔵庫が浸水した人吉城歴史館(人吉市)の植物標本約33000点のうちの約150点。7月10日に同県の研究者から博物館のネットワークを介して全国の植物学芸員に修復の応援要請があり、東日本大震災の際に陸前高田市で標本修復の経験がある有志がいることから市立博物館学芸員の秋山幸也さんが手を挙げ、修復に乗り出した。

 作業については一度標本を低温保管した後、一枚ずつ水で丁寧に洗い、カビの増殖を抑えるため消毒を実施。標本のラベルに食い違いがないように番号を振り、乾燥後は照合した上で梱包するといったのが主な内容だ。

 有志らは標本が届いたのを受け、7月31日に集合。洗浄や乾燥の手順を確認し、保存状態が悪いものは優先して作業を行った。ただ、標本を挟む新聞紙ごと乾燥させると水分の多さで乾燥しきれないことが発覚。そこで洗浄しながら台紙を分離し、新しい新聞紙に標本を挟んだ状態で乾燥させる方法に変更するなど状況に応じて柔軟に取り組んでいる。

 作業は8月いっぱいで完了させる見通しだが、人吉市で受け入れ態勢が整うまでは市立博物館で保管する考え。秋山さんは有志たちに感謝を示した上で、「100年前にも上る貴重な標本だけに使命感を持って作業している。資料としてしっかり残し、熊本県の力になれば」と話している。
 

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