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避難所に対話支援ボード 障害者らのコミュ補助

社会

公開:2024年10月10日

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支援ボードを紹介する市職員
支援ボードを紹介する市職員

 相模原市は市内全ての指定避難所に、話し言葉による意思疎通が難しい知的障害者や自閉症の人たちとのコミュニケーションを円滑にすることを目的とした「コミュニケーション支援ボード」を災害時障害者支援物品として新たに加えた。

 支援ボードはA4判で、「気持ちが悪い」「くるしい」「しびれる」といった体調を聞くページと「はい」「わかった」「トイレに行きたい」などコミュニケーションを想定したページから成る。文字と大きめのイラストで記された項目を指差すことで、スムーズにコミュニケーションをはかっていく補助ツールとなる。

 体調を聞くページには1(すこし)から10(すごく)までのメーターを模したイラストも掲載。体調の度合いなどを確認することができ、その状態がどれくらい前から続いているかも指差しで確認できるなど、コミュニケーションが苦手な人の立場に立った様々な工夫が凝らされている。

 地震や土砂災害などで家屋が倒壊するなどし、自宅に住めなくなってしまった場合に新たな拠点を見つけるまで避難生活を送る「指定避難所」は現在、市内の小中学校など105カ所が指定されている。今回は全ての指定避難所に支援ボードを2枚ずつ備えた。

 市高齢・障害者福祉課では「有事の際、コミュニケーションが取れないから避難所に行かないといったことが無いよう、障害の有無に関わらず避難所に行きやすくなる視点に立った施策」と話す。元日の能登半島地震を受け、配備が検討がされていた。

非常用白杖なども

 今回はコミュニケーション支援ボードのほか、空気で膨らませる非常用の白杖「エマージェンシーエアケーン」を2セットずつ、手話通訳者・要約筆記者が着用し、聴覚障害者や周囲の人に存在を知らせるビブスも2枚ずつ全ての指定避難所に配備した。

救急・消防車にも

 コミュニケーション支援ボードは救急車や消防車にも2019年から搭載されている。英語・中国語・スペイン語などに対応したものに加え、今回新たに高齢者と感染症が疑われる人とのコミュニケーションを想定した支援ボードを全ての車両に配備した。

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