さがみはら中央区・緑区 社会
公開日:2026.10.21
津久井商工会 リニアの工事現場を視察 旅客線化へ機運の高める
津久井商工会(関戸昌邦会長)のリニア委員会が主催して、リニア中央新幹線の市内工事現場を回る視察研修が10月2日に行われた。
研修には会員ら32人が参加。一行は緑区役所で座学の後に橋本駅前のリニア広場、小倉変電所、相模川橋梁、鳥屋の関東車両基地の現場などを順次視察して回った。各所では市の職員や現場の工事責任者が同行し、工事の進捗などについて説明を受けた。視察を終えた参加者は「工事の規模の大きさに驚いた」「完成まで継続して視察したい」などと感想を話していた。
今回の視察の目的は、実際の現場を見学することでリニア事業への理解を深め、回送線の旅客線化を推進する機運を地域内で高めること。橋本に新設される神奈川県駅(仮称)から車両基地までをつなぐ車両は「回送線」で、同会をはじめ地域団体などは「旅客線」を要望している。同委員会の高城善久委員長は「実際の掘削箇所などを直接確認し、工事は思っているよりも進んでいると感じた。今回の視察を通じて回送線の旅客線化実現に向けた機運の高まりを強く確信している」と手応えを口にした。
官民一体の動きに
関東車両基地への回送線を旅客線にすることは、国が注力する「観光立国」「国土強靭化」「地方創生」の3つのテーマに添うものだと同会では考える。さらに、リニア開通後に新駅が通過駅となる「ストロー現象」を防ぐための重要な一手にもなる。箱根や高尾山などを結ぶ広域観光拠点化や災害時のリスク分散、次世代モビリティとの自然共生モデルの構築にも期待する。
旅客線化の動きは当初、リニアの反対運動などと間違われることもあったが、丁寧な対話により官民一体の体制へと進化を遂げつつある。本村賢太郎市長や周辺自治体の首長も前向きな姿勢を見せているほか、市職員も今回の視察に同行するなど官民の連携が具体化してきている。高城委員長は「旅客線化の早期実現へ向けて、今後は相模原市を核として周辺自治体の行政実務者を巻き込んだ公的な広域連携へ発展させるために取り組みを一層加速させていきたい」と意欲を示した。
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