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さがみはら中央区・緑区 文化

公開日:2026.10.14

淵野辺出身の岩崎さん 豪華客船でミュージカル 「日本にはない過酷な審査」

  • 「Blue Planet」に出演する岩崎さん(写真提供/本人)

    「Blue Planet」に出演する岩崎さん(写真提供/本人)

 中央区淵野辺出身のミュージカル俳優、岩崎ルリ子さん=人物風土記で紹介=が9月末、大仕事を終えて地元に帰ってきた。過酷な審査を通過し、世界最大規模のクルーズ会社「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」の豪華客船で1年間、ミュージカルに唯一の日本人キャストとして出演した。拠点のアメリカに戻る前日、本紙の取材に応じた。

 審査はニューヨークで行われた。岩崎さんは「日本では受けたことのないハードな内容」と振り返る。「事前申し込みがなく、会場に直接並んで名前を書くことから始まった」。午前6時の時点で行列ができており、岩崎さんは300番台。8時に会場が開き、ターンやジャンプなどの基礎、その場で振りを覚えるダンス、歌、演技などの審査があり、不合格者はその都度落とされた。審査は6次まで及び、全て終わったのは午後6時。ホイットニー・ヒューストンの「I Have Nothing」を力強く歌い上げた際は、涙ぐむ審査員がいたという。

 ニューヨーク会場での合格者は岩崎さん一人だった。ロンドン会場での合格者と合流し、ミュージカル部門では唯一の日本人キャストとして乗船した。出演したのは「マンマ・ミーア!」(アンサンブル)と、クルーズのオリジナルショー「Blue Planet」。船が大きく揺れる状況でも、ピンヒールで踊り切った。

楽しさ辛さ半々

 「船での1年は楽しさと辛さ半分半分だった。振りを覚えるスピードやロンドンからのキャストが話す英語の速さ、覚えなくてはならない情報量に、最初は毎日泣いていた」と話す。それでも、船上でできた友人の支えや、ミュージカルへの情熱によって乗り越えた。息抜きは寄港する島でのひと時。美しいビーチが望めるカフェでくつろぐのがお気に入りだった。

 クルーズでのミュージカルに挑戦したのは、ブロードウェイで演じる夢を叶えるため。過去にはアメリカで、「リトル・マーメイド」の主人公の姉役に合格したにもかかわらず、アーティストビザがないため出演できないという悔しい出来事があった。ビザ取得に向け、これからも海外で実績を作る。

 市内で岩崎さんの歌声を楽しめる機会がある。10月29日(木)にほねごり杜のホールはしもとで午後1時50分〜と、30日(金)に相模女子大学グリーンホールで午後2時〜開催される「歌声パラダイス」に岩崎さんがゲスト出演する。参加費1千円。予約不要。問い合わせは「歌声パラダイスの会」小西さん【携帯電話】090・8569・4697へ。

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