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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2023.03.16

「城山かたくりの里」で花守人を務める
小林 一章さん
川尻在住 75歳

  • 小林 一章さん (写真1)

「可憐な花」の守り人

 ○…代々受け継ぐ所有地を「城山かたくりの里」として一般に公開。「花守人」として50年以上、山に自生する花木の世話を続けている。「カタクリは、優しい中にも力強いところがある。そこがいい」と目尻を下げる。子どもの頃はまだ「ポツポツ咲いているくらいだった」というカタクリ。年が経つにつれてだんだんと増え、今は「関東有数の群生地」と呼ばれるほどになった。

 ○…野山を駆け回っていた幼少時代。近くの川では「ウナギ釣りをしたこともあったなぁ」と懐かしむ。社会人になり、地元の会社で経験を積んだ後、20代半ばで養豚場の運営を始めた。カタクリの世話を見よう見まねで始めたのも同じころ。早朝から晩まで豚の世話をしながら、山の草刈りに枝打ち、さび病や鳥獣対策も行った。「体を動かすのは好きだから、そんなに辛くはなかったよ」。その後、養豚業は廃業し他の仕事に就いたが、カタクリの世話は止めなかった。長年の努力の甲斐あって、今では花が一面に咲き誇る。「昔を思うと感無量。やっぱりカタクリはいいね」と可憐な花のとりこだ。

 ○…川尻で生まれ育ち、一度もこの地を離れたことはない。「長男だったというのもあるけれど、住みやすいよ」。時代が変わっても昔ながらの文化を伝えたいと、小松地区水田組合の長として小学生の田んぼ体験や里山を守る会の活動にも精を出している。

 ○…里山がにぎわうカタクリの季節が到来。「最近はせがれや孫も手伝ってくれるからね。助かっちゃう」と思わず笑みがこぼれる。頼まれればガイド役にも。「お客さんの喜ぶ顔を見ると本当にうれしい。来年も咲くようにしっかりお世話をしなきゃね」。今後も大好きなカタクリや山を笑顔で守り続けていく。

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