「キンボール」で東京国体に参加し、ボランティアとしても大会に携わる 岡田 栄さん 山崎町在住 44歳
がんばっている人を応援する社会
○…東京国体デモンストレーション競技「キンボール」に選手として参加する。「全国から集まる国体に参加できることは本当に楽しみ。だけど観戦することも、裏方として応援することも精いっぱい楽しみたい」と目を輝かせる。ボランティアは野球場の会場整備などを担当する。
○…小さいころ、ぜんそくを患い、親の勧めで水泳を始める。体を動かす楽しみを知り、その後野球、テニス、バスケと様々なスポーツに挑戦する。しかし楽しくて練習に没頭しすぎて、どのスポーツもケガをして競技を続けられなくなった。「どこで練習を止めていいか分からなかったんだよね」と笑う。高校、大学では陸上部に入部し、110ハードルで頂点を目指した。が、大学3年のときにケガをし、1年半のリハビリ生活に。「スポーツで飯を食おうと思っていたからショックだった」と振り返る。
○…大学でケガをして以来、「健康的なまちづくり」という観点から勉強を始める。「スポーツで飯が食べられるのはたった一握りの人だけ。スポーツと関わりながら生活できる仕組みを考えるだけでなく、がんばっている人を応援することを仕事にしたい」と考えるようになった。「健康的な”まちづくり”を体にたとえると『血の巡り』が大切。それはコミュニティと情報が地域の隅々まで行き渡ること」とコミュニティ構築に力を注ぎ始める。
○…大学卒業後、NPOに就職。子育て支援、病児保育、学校支援を中心に活動する。「キンボール」も子ども向けの教材として知り、自身も熱中していく。「競技スポーツではなく、コミュニケーションを養うスポーツをしたい」と思った。地域でスポーツを支援する総合型スポーツの発展を目指す。そのために学校教育と地域の連携を更に強化して、地域でスポーツと文化を育てられる土壌づくりが必要だという。「将来キンボールのW杯ができたら」とほほ笑む。
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