国道16号と国道246号の交通渋滞緩和と沿道環境の改善を図るために、2002年度から工事が進められてきた町田市鶴間の「東名入口交差点」立体交差が、4月下旬に開通する見通しとなった。(4月4日起稿)
保土ヶ谷バイパス直結
工事を担当する国土交通省川崎国道事務所によれば、4月下旬に開通するのは町田市鶴間の国道16号・通称「町田立体」で、延長は2・1Km。国道16号と国道246号が交差する東名入口交差点付近を高架化し、横浜市で既に開通している保土ヶ谷バイパスと直結する自動車専用道路となる。
幅員21mの4車線道路で、国道246号の立体交差の上を通るため、最大高は地上約17m。あわせて導入空間確保に向けた国道16号の幅員拡幅も進められている。
この町田立体事業の都市計画は1969年3月に決定。その後2001年11月に都市計画変更がなされ、翌2002年度に着工された。
町田市鶴間周辺は慢性的な渋滞地点とされる。国土交通省が2006年度に行った調査によれば、相模原市から国道16号を横浜市に向かう場合、国道246号と交わる東名入口交差点を起点にした最大渋滞長は約3Km、通過時間は28分だった。
新たな交通網に期待
町田立体開通により、南町田北交差点から横浜町田ICまでの所要時間が6分短縮されるという民間企業の試算も出ている。
また渋滞を避けるため周辺の生活道路へ迂回していた車両の減少も見込まれ、周辺地域の安全性の向上や救急車などの緊急車両のスムーズな往来など居住環境改善の効果も期待される。
市内の物流業者からは「横浜町田ICまでの所要時間が短縮されることで、取り扱い量の増加、燃料費の抑制などの効果が見込まれます」と期待する声も。
今後は立体部分と東名横浜町田インターを結ぶ連絡路も設けられる予定だ。町田市は「南町田の駅前広場もでき、高速の羽田空港・成田空港行きバスの発着も行われる。新たな地域から町田への流入が期待される」としている。
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