町田版 掲載号:2016年12月8日号
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特別養護老人ホーム町田誠心園に勤務し、日本応用老年学会の理事長を務める 柴田 博さん  79歳

成長し続ける医学博士

 ○…人はどのように年を重ねて行くのか。加齢を科学的に研究し、応用、実践してシニアを生かす道しるべとなる老年学。今年10年目を迎え、来年4月に社団法人化する日本応用老年学会の理事長であり、町田誠心園の最高顧問を務める医学博士だ。同学会は商品やサービス開発、生きがいや社会貢献のプログラム作りなど、高齢社会のネットワークセンターを目指す。

 ○…2000年、桜美林大学の教授に就任すると、国内で初となる老年学の学科立ち上げに奔走。高齢化社会を営むために必要な人材を育てる土壌を築く。まだ誰も歩んでいない道を開くには言葉にできない苦労もあった。「好きなことをやってきたので大変だけど楽しかった」と当時を思い出してほおを緩める。

 ○…講演でもよく通る声は、60歳を過ぎてから始めたボイストレーニングの賜物。80歳を過ぎて生涯現役を貫く「スーパー老人」の話をまとめた著書があり、自らも成長し続ける生涯発達を実践している。「年を取ることで人格面、物事を判断する能力は円熟味を増していく」と語る。現状を保とうとあらがうアンチエージングと違い、年を重ねながら生きていくことが楽しくなる響きがある。

 ○…北海道に生まれ、北海道大学医学部卒業後に東京大学医学部第四内科に入局。常に一線で活躍し続ける、持ち前のバイタリティーは衰えることをしらない。「大切なのはいくつになってもトライしてみようという気持ち」。歌うことをはじめ、自分がまだ到達していない分野は、のびしろがあると信じているから挑戦できる。70歳を超えて、好きなお酒がビールやワインから日本酒に変わる。「子どものころは苦くて嫌いだった食べ物が、大人になるとおいしく感じるように味覚も変化、成長するもの」という。80歳を前にして、歯もしっかり20本が健在だ。人生を楽しみ、自分自身の思いもよらない成長に毎日わくわくしている。

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