町田市はこのほど、今年4月における市内の認可保育所等の入所待機児童数を151人と発表した(速報値)。発表によると、認可保育園等の新設や整備などにより、3歳児から5歳児の待機児童が今年はほぼ解消したということがわかった。
待機児童数「151人」は2017年より78人減少し、現在の手法で集計を開始した2001年以降、最も少ない人数となった。新規入所申込者数は1962人と昨年より69人減少したが、入所児童数は7501人と昨年より173人増加し、過去最大となっている。2歳児までを対象にした保育所から連携する認定こども園の3歳児への進級に対し、申し込み手続きを省くこととした結果、3歳児の新規申込者数が減少した。「今後も認可保育園等の整備をするとともに、保育コンシェルジュによるきめ細やかな相談支援を行い、2019年4月の待機児童解消を目指します」と子ども生活部保育・幼稚園課の担当者は話している。
一方で課題も
これらの取組によって速報値では3〜5歳児の待機児童がほぼ解消されたが、一方で年齢別には0歳児27人、1歳児97人、2歳児24人と、いずれも前年より減少したものの、依然待機児童が存在している。また地区別でもすべての地区で減少となったが南地区に関しては74人と高い水準になっている。マンション建設などにより子育て世代が転入するエリアに関しては継続的な取組が必要となる。
広がる施設整備
保育の利用申込みができる施設の定員数は7767人。子ども・子育て支援新制度が開始した2015年4月を境に利用定員数は1726人増加している。4月1日には、まちっこ保育園(町田地区)、ハッピードリームアネックス(南)、認定こども園鶴川シオン幼稚園(鶴川)、プチもり保育園(堺)、鶴川フェリシア保育園(鶴川)、たけとんぼ保育園(町田)の6園が、新設や分園整備により開所し、新たに208人の児童を受け入れた。さらに今年度は10園の新設・増改築等の整備を行い、来年4月の開所で246人の定員増を計画している。
また、たけとんぼ保育園では新たに休日保育を実施。忠生地区で実施しているアスク木曽西保育園と合わせて市内で2カ所目となる。0歳児の保育も開始し、利用定員数は10人から20人に増加することにより、休日に保育の必要性がある児童の受け皿を拡充した。
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