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町田 人物風土記

公開日:2019.02.07

まち元気プロレス〜町田プロレスの総合プロデューサーを務める
矢口 壹琅さん
横浜市在住 

プロレスで町田を元気に

 ○…「雷神矢口」のリングネームを持つプロレスラーにしてミュージシャン、そして俳優。身長188cmの大男で体重は100kgを超える。トレードマークのサングラスをかけていると、人混みでも自分の周りには空間ができる。4700gで生まれ、子どものころから音楽と格闘技にしか興味がなかった。憧れていた夢を手にした男が次に向かった先は「プロレスで街を元気にする」こと。

 ○…「やられてもやられても立ち上がる、ネバーギブアップの精神を子どもたちに伝えたい」。全国各地でご当地のまちおこしプロレスを旗揚げした。昨年夏には町田プロレスの夏の陣を開催して大成功。炎天下の屋外リングでの熱い闘いに子どもから大人まで三世代が熱狂した。「町田の人たちは大いに盛り上げてくれる。本気で応えたい」

 ○…小さなころからプロレスラーになるのが夢だった。強くなりたくて格闘技の道に進むが、腰の持病で断念。アメリカに留学し、もう一つの夢だったミュージシャンになった。それでも趣味で続けた格闘技。サンボのW杯で上位入賞し、プロレス界からスカウトされた。格闘技と音楽―二つの夢を手にしたとき「大好きな酒をやめる」と師匠のアニマル浜口に宣言。被災した子どもへの慰問活動で海外にも渡った。

 ○…「プロレスが持つ誰にも誇れる素晴らしさ。かつては多くの人を虜にした魅力をもっと知ってほしい」。子どもたちに強い者に立ち向かう勇気を教え、地元の魅力を伝えるキャラクターで“町田プライド”を持たせたいと願う。町田プロレスのエース「シルクメロン侍」ではないかという声が上がる。「彼は僕の友だち。町田プロレスを託しました」。きっぱり否定した後、シルクメロン侍のマスクからのぞく瞳と同じ優しい目で笑った。

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