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公開日:2023.06.08
「帯状疱疹」予防を助成へ
町田市 予算案を提出
町田市が現在、痛みを感じ、皮膚に発疹などがみられるようになる疾患「帯状疱疹」(たいじょうほうしん)に対する予防接種への費用助成を検討している。先月には町田市議会にそのための予算案を提出。議会での可決を受けた場合、市は7月1日(土)から助成を開始したいとしている。
帯状疱疹は子どもの頃に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こる疾患で、体内に潜み続けたそのウイルスが加齢やストレスなどで免疫力が下がった際に再活性化。「ピリピリ」「チクチク」と例えられる神経痛から始まり、次第に痛みを感じる部分に発疹などが現れるようになるという。
身体の痛みに関する診療を行うペインクリニックを多摩地域で開く医師は「ワクチンを接種することで、発症、重症化予防が期待できるとされる。日本人成人の9割以上はこのウイルスが潜伏しているといわれ、免疫が低下する50歳以降から発症頻度が増加するとされる。80歳までにおよそ3人に一人が発症するというデータもある」と説明する。
市民の要望も
市はこれまで帯状疱疹の予防接種への費用助成は実施していなかった。しかし、希望する市民の声や東京都が今年度、この疾患に対する助成を開始したことなどから、取り組みを決定。市議会に予算案を提出し、今月28日(水)に可決された場合、市内の指定された医療機関でワクチンを打った費用が助成されるようになる。対象は町田市内に住む50歳以上で、予防接種は任意。市は7月からのスタートを目指している。
市担当者によると、助成対象のワクチンは2種類で、1回打つもの(生ワクチン)と、期間を空けて2回接種する必要があるもの(不活化ワクチン)に分けられるという。「既往歴などによって選択できない場合もある。医師と相談したうえで、どちらか決定してもらいたい」と話している。
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