世界遺産検定のマイスターに首席で合格し、アカデミー賞を受賞した 石橋 生(いくる)さん 下小山田在住 43歳
世界遺産、突き詰めて学ぶ
○…桐蔭学園高校で地理科の教諭として働く中で、自身の生徒が世界遺産に関するコンテストで最優秀賞を獲得。それに触発されて勉強を始めたのは2年前のこと。今夏受験した世界遺産検定の最上位のマイスターに合格し、首席かつ一定の条件を満たした者にのみ与えられるアカデミー賞を受賞。歴代7人しかいない受賞者の1人に名を連ねた。「受験するからには、一番で合格したかった。とても嬉しい」と喜びの表情を見せる。
○…広島市出身。厳島神社や原爆ドームが身近にあったこともあり、幼少期から世界遺産に興味があった。「『世界ふしぎ発見!』を家族で見るのが好きでした。まるで旅行をしているようで」と思い出を語る。大学進学とともに上京。海外に留学した際、外国人の友人に日本のことを上手く説明できなかったことから「自国に関する無知」を実感。日本の文化を学ぶ一歩として空手を習い始め、黒帯まで取得した。「やるからにはとことん突き詰める性格です」
○…趣味は世界遺産巡り。「今はまだ5カ国くらいしか行けてないけど」と苦笑しつつ、「定年後は世界一周旅行をしたい」と夢は膨らむばかりだ。最近の楽しみは、小学5年生の次女と一緒に世界遺産検定を勉強すること。「子どもと学ぶのは楽しくて」と笑顔で話す。
○…生徒への指導だけではなく、学校教材の執筆や編集、書籍出版を手掛けるなど多忙な日々を過ごす。9月には、世界遺産の審査などを行う国際NGOのICOMOSに加入。海外の専門家とも交流が生まれることから、英語の勉強を改めて始めるなどの努力も。今後も知見を深めながら、「自分の知識を伝えることで、生徒が世界遺産に興味を持ってくれたら嬉しい」と思いを話した。
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