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町田 人物風土記

公開日:2025.04.03

「人を生かす経営」が評価された原町田の企業代表を務める
安藤 信哉さん
原町田在住 51歳

障害あっても望むことを

 ○…バイク事故で四肢麻痺となった自分が受けたいと考える福祉サービスを提供する会社。このたび評価を受け、うれしく思う。原町田を拠点に重度障害者への訪問介護事業などにあたり、今年で20年。障害者が仕事に主となり向き合うことができる会社をつくりあげ、毎年増収してきた。「特別なことはしてこなかった」が受賞にあたっての率直な感想。「運が良かった。人に恵まれてきたと思っています」

 ○…事業は拡大している。就労継続支援B型事業に関わり、発達障害のある子どもが通う放課後等デイサービスの運営にも携わるように。事業を広めるなか創業以来変わらないのはどんな障害があっても望む暮らしができるように応援すること。この目標をぶれずに追求し続けてきたからこそ、同じ志しをもった仲間が集まってくれていると考える。会社が成長し続けている理由だ。

 ○…災害対策として始めたキャンプが息抜きとなっている。いざという時を想定し、普段と異なる経験をできるものとしてテント生活を経験するうちに仲間と火を囲むことを楽しむように。キャンプグッズ集めにものめり込み、「今週末も高校時代の仲間と行くんですよ」と笑顔。幼い頃はガキ大将。仲間と憎まれ口を言い合う時間が何よりも楽しい。

 ○…バイク事故は高校3年の時。絶望のなか生き続ける意味を考えた。暗闇のなかあらわれたのが社長という職業。中学の頃、金持ちになれるからと憧れた道だが、大学で「経営者は社会を変えていくもの」ということを学び、みんなを幸せにするのが会社の役割ということを知った。未だ、障害者への偏見がある社会。全ての人が幸せに暮らせるよう社長として、世の中を変えていきたい考えだ。

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