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町田 人物風土記

公開日:2025.06.26

町田市の教育委員を長年務めてきた功績が先ごろ、評価された
森山 賢一さん
町田市在勤 58歳

変革のタイミング 見極める

 ○…「まさかこんなに長く務めることになるとは」--。町田市の教育委員を10年を超えて務めてきた功績が評価され、このほど表彰を受けた。長くても2期8年で退任する人が多いなか、今年度、3期目に突入。玉川大学教授としての本務と両立しながら、町田の教育向上に貢献してきた。「受賞できたのは周囲の支えがあってこそ。ありがたいことだと思います」と微笑む。

 ○…大学院生への授業や教員向けの研修指導にあたる日々を送る。教育委員に就任したのは、学識経験者の視点で教育行政に関わってほしいとの要望を受けたため。「町田市は教育委員会と学校との連携がうまくとれていると感じる。子育てしやすいまちにつながっていると思う」。委員として、地域と共にある学校の在り方を模索する時間は未来への投資という考えだ。

 ○…遺伝学を専攻し、教育論とは無縁だった大学時代。教職課程を選択したことが転機となった。教育が持つ影響力の大きさに惹かれ進路変更を決意。大学院へ進学し博士号の取得を目指した。「当時の自分は力不足。大変でしたが、恩師のおかげで何とか博士になれました」。ただ、その姿を見た人からは「運がいい」と言われ、「テレビドラマの金八先生とかけ、『運八(うんぱち)先生』と呼ばれたんですよね」

 ○…教育委員として肌身で感じているのが、少子化や教員不足といった課題。それらに対応していくには良いところは継承し、変えるべき部分は柔軟に変化させていく必要があると考える。「教育は今、変革のタイミングを迎えている。我々、教育委員の役割も変わっていくと思います」。長く模索してきた「あり方」。適切な道を見極めていくつもりだ。

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