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町田 人物風土記

公開日:2025.08.14

40を超える町田市内の寺院が名を連ねる町田市仏教会の会長に就いた
室矢 教恵さん
原町田在住 57歳

みんなが知る場所に

 ○…大役を「順番だから」とふたつ返事で受けた。一見、ぶっきらぼう。ただ、心のなかには強い責任感が芽生えている。さまざまな宗派が名を連ねるなか、それぞれの考えを尊重し会の運営にあたりたいと考える。現状を変えるのではなく、良さを育てていきたいという思い。「このような会があることを広く知ってもらえるようにしたいですね」

 ○…町田の中心市街地内にある浄運寺の住職。多くの人が行き来するなか、寺院を開放し、春は境内のサクラをライトアップ、夏は風鈴を飾りつけるなど、敷居を低くして出迎える。街の盛り上げに協力したいという思いと寺院がここにあることを知ってほしいという願いが迎え入れるためのアイデアを生んでくれる。「寺を開かないと、意図しない人たちの『たまり場』になってしまうんです」と苦笑いする。

 ○…住職としてのプレッシャーを日々感じるなか、息抜きになるのはバイク。伸び伸びと疾走することが心の開放につながる。そんな趣味をきっかけに数年前、バイク愛好者らが革製のお守りに参拝の証として各地の神社仏閣の刻印を刻んでいく企画があることを知り参加。寺にバイク好きが集まるようになった。日本の歴史文化に興味をもってもらうきっかけになれば、と思う。

 ○…寺を心の平穏を得ることができる「癒しどころ」にしたいと考える。さまざまな情報があふれ、心を乱しがちな現在、その受け皿になりたい。そのためにも自分の寺へより多くの人に足を運んでもらおうと不得意なSNSを使ったPRも欠かさない。「いまだに『こんなところに寺があったのか』と言われる。まず、みんなが知っている場所にしたい」。試行錯誤はしばらく続きそうだ。

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