町田 人物風土記
公開日:2025.08.28
東京都中学校ハンドボール選手権大会で先ごろ優勝したチームに名を連ねた
加藤 柚乃さん
町田南中学校1年
天真爛漫 視野広く
○…所属するのは多摩市を拠点にするクラブチーム。小学校の時から在籍し一番の目標だった今大会で優勝できたことを仲間たちと喜んだ。役割は司令塔。広い視野をもって得点につながるパスを供給し続け、チームを勝利に導いた。「そろばんを習っていることが一瞬で判断できる力を養ってくれているのかも」。町田の小学生が健脚を競う「こどもマラソン」で優勝したこともある体力も生きた。
○…ハンドボールは小学2年生の時から。コロナ禍で外で遊ぶことがためらわれるようになったなか、「身体を動かせる機会を」と競技経験者である母親に勧められた。体験してみるとゴールを決めた際の快さにすぐのめり込むことに。本格的に練習を開始していくと顔を出したのは負けず嫌いな気持ち。成長の原動力になってきた。
○…町田市内の中学校に通う今も鬼ごっこに夢中になるなど、天真爛漫なところは小学生の頃のまま。その一方で家に帰ると共働きの両親に代わり、弟や2人の幼い妹たちの面倒をみるしっかり者の側面も。姉として少し厳しく接するなか、妹の一人が最近ハンドボールを始めたことについ笑顔がこぼれる。模範でありたい、という気持ちが芽生えているところだ。
○…都代表として挑んだ関東大会は先日、接戦の末、上位に進むことなく敗れた。紙一重の差だったが力不足を感じることに。目指すは全国大会で2度の優勝経験のある母。追いつき追い越すにはどうすればいいのか。コーチを務めてくれる母の指導を受けながら、そう考えプレーする毎日だ。「競技は続けていきたい。将来、何をやりたいかはまだ分からない」。可能性は無限大。ボールを追いながら、「将来の自分」について考えていくつもりだ。
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