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町田 人物風土記

公開日:2025.10.30

玉川大学の学長を務める
小原 一仁さん
町田市在住 46歳

「本当の自分」立ち向かう

 ○…就任して2年目。より多くの学生に通ってもらうには、と頭を悩ませる毎日を送る。大学内各所の声に耳を傾け、改善について議論。その魅力を高めるための取り組みを進める。最終決定者として孤立するトップもいるなか、周囲と腹を割って話せる腰の低さが強み。「元々、お調子者。誰とも仲良くできると思っている。みんなで一緒に大学を良くしていきたい」と笑う。

 ○…大学を運営する学園創立者一族の家に生まれた。関連する学校に通い学びを得るなか、自分が特別な存在と意識させられるように。友だちにいじられると愛想笑いを浮かべつつも内心は複雑な思いに包まれ、芽生えたのが反骨心。「『本当の自分』を行動から評価してほしいと思っていた。勉強などに打ち込む力になったのも事実」。アニメなどで興味をもつのは日の目を見ない敵役。不利な状況でも立ち向かう姿に惹かれてきた。

 ○…ひと息抜けるのが家族との時間だ。2人の娘と行うTVゲームはいつも勝った負けたで白熱。心からはしゃげるひと時になっている。一方で、思考整理の場になっているのが妻との会話。思うまま吐き出す言葉を受けてもらうことで自身の考えがまとまっていく。小中学生の子どもをもつ母親としての意見は学校運営のヒントにもつながり、家族には感謝の気持ちしかない。

 ○…大学を含めた学園を永久的に残すことを使命とする。そのために必要と思うのが団結力。職員、教員みんなが一丸となれば、体制が崩れることはないという考えだ。他に率いる力のある人がいるのであれば快く席をゆずる気持ちだが、「私以上に覚悟をもっている人はいないと思う」。本当の自分の力が試される時。果敢に立ち向かうつもりだ。

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