棺の上の映像が動く一例。周囲の竹を模した装飾もプロジェクションでまたたく。故人が好きだった乗り物を投影するなどの工夫も。サンプル映像は1日葬の基本料に含まれる
葬儀でプロジェクションマッピングを―。そんな斬新な取組みをしているのが千人町の葬儀社・愛和セレモニー。谷野町にある同社のホールでは音楽に合わせて棺や室内の装飾物に映像を映し出す装置を導入している。昨年6月から始め、この方法ですでに7件ほど葬儀が行われている。
「無宗教の方の要望に応えました」と同社営業本部長の鈴木亮さん。念仏の代わりに故人とお別れするために考えた方法だという。「何かの演出がないと思い出にならない。気持ちに整理をつける一助になれば」と意義を話す。