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八王子 社会

公開日:2026.05.14

若年層に広がる「依存」の影 背景探り回復支える専門外来

  • 平川病院の「ゲーム・ネット依存症外来」で担当医を務める宮田副院長(左)とチームスタッフたち

    平川病院の「ゲーム・ネット依存症外来」で担当医を務める宮田副院長(左)とチームスタッフたち

 きょう5月14日から始まる「ギャンブル等依存症問題啓発週間」を契機に、依存症全般への関心が高まっている。中でも現代社会の新たな課題として対策が急がれるのが、オンラインゲームやインターネットなどへの依存だ。こうした社会背景を受け、市内で専門的な治療体制を整える平川病院(美山町)の「ネット・ゲーム症外来」の担当者らに話を聞いた。

 平川病院が同外来を開設した2023年から、今年3月までに受け入れた患者数は約50人。特筆すべきは、10歳未満から20歳までの若年層が全体の7割を占める点だ。単なる「熱中」を超え、昼夜逆転や欠食、暴力、家族の金品の持ち出しといった、周囲を巻き込む深刻な問題に発展した際、同外来は重要な相談窓口となる。

「取り上げ」は逆効果

 担当医を務める宮田久嗣副院長によると、「低年齢化が進行」しており、「スマホやゲーム機を無理に取り上げるだけでは解決には至らない。依存に至った個々の背景を探ることが不可欠」と指摘する。背景には、個人が抱える発達的な偏りや不登校が関係している場合も多いという。

 治療現場では、医師だけでなく、心理師や作業療法士など、多職種によるチーム対応が基本となる。場合によっては同じ悩みを持つ当事者同士で話し合うプログラムも用意されている。治療を通じ、本人や家族が依存について根本的な原因や理由を正しく理解することが、回復への第一歩となっている。

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