第51代八王子市議会議長に就いた 浜中 賢司さん 川口町在住 68歳
心中に闘争心、「司令塔」徹す
○…通例4期目に入る議員が任されることが多い大役を3期目で受けた。議会の課題を市民へのアピール不足と話し、ネットでの中継を広げるなど、より身近なものにしていきたいと考えている。「市民に興味をもってもらい、一人ひとりがより街づくりに関心を寄せるようになってくれれば」。自身を調整型と語り、会派を超えて全ての議員の力を集約していきたい考えだ。「みんなが参加する市政に、ね」
○…生まれ育った川口町のポテンシャルを生かすには――。そう頭を悩ませたのが議員を志した動機の一つとなった。自然豊かな故郷を「都会」にしていくのではなく、緑を残したうえで企業の物流拠点を誘致し雇用を確保するなどして活性化していきたい思いを持ち続けてきた。「将来像がいくつもわいてくるんです」。30年以上、建築家として活躍してきた「視点」が議員となった今でも生かされている。
○…調整型の顔が一変するのが学生時代から取り組んでいるサッカーに没頭する時だ。点取り屋のフォワードとしてゴールを目指す瞬間だけ、闘争心むき出しに。壁が高いほど燃え上がる性分。「得点を決めるよりも、一番痺れるのは力が均衡した相手と勝負している時なんだよね」。それは市の課題と向き合う時も同じ。「議会では、司令塔としての役割が求められるけどね」
○…4人の孫に会うと頬が緩むのはご多分に漏れず。その孫や子どもたちが将来、心穏やかに暮らせるように、が原動力となっている。そのためのキーワードが緑を生かした街づくりなのだという。「都心へ遊びにすぐ行けて、帰るとタヌキがいる。そんな利便性の良い八王子の魅力も広めていければ」。任期2年。司令塔としてアシスト役に徹していくつもりだ。
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