八王子 文化
公開日：2022.10.06
銭湯｢松の湯｣
存続決定し３年
コロナ越え、客足戻る
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松の湯の前に立つ小嶋社長
建物の老朽化などから一度は閉店を決めたものの、長男が跡を継いで２０１９年９月に新装開店した、小門町の銭湯「松の湯」。一大決心から３年--。その後の店舗について聞いた。
「先代が２代目なので、私で３代目」と現社長の小嶋宏和さん。それまで自動車業界に勤めていたが、覚悟を決めて跡を継いだ。元々、行き詰まっていたわけではない。経営としては現在も安定しているが、約３カ月にわたる改修工事と、その後に発生した新型コロナの流行という困難も経験した。「高齢のお客様を中心に１割程度減少」したが、最近では甲州街道沿いなどにマンションが増えたことから家族連れも増加。客足が「戻ってきている」。
リニューアルに合わせて浴槽も大きくなり、炭酸泉を導入。サウナ室も大きくなった。マッサージコーナーも設置。露天風呂では日替わりでさまざまな風呂が楽しめる。露天風呂付近は、先代店主の趣味である植木が彩りを添える。
さらに脱衣室の上部には鉄道模型があり、複線で２列車が行き来する。20種の車両が週替わり。「これは私の趣味です」（小嶋社長）。風呂場からも見え、「子どもがおとなしく入ってくれる」とお母さんにも好評だ。
なお、10月10日は語呂合わせで「銭湯の日」。
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