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公開日:2026.08.06
八王子消防署 熱中症対策を呼びかけ 救急搬送者が急増
都内で日中の最高気温が30度を超える厳しい暑さが続くなか、熱中症による救急車の出動が急増している。八王子市内では6月の11人に対し、7月には27日までの速報値で116人が熱中症によって救急搬送されており、八王子消防署では本格的な夏の本番を迎えるこれからのシーズンに向け、市民へ注意と徹底した対策を呼びかけている。
近年の猛暑の長期化を受けて、気象庁は今年4月、最高気温が40度以上の日の呼称を「酷暑日」に決定した。従来の「猛暑日(35度以上)」や「真夏日(30度以上)」といった表現だけでは、近年の危険な暑さを十分に表現しきれなくなったことが背景にある。実際に八王子市内でも、昨年8月5日に市内観測史上最高気温となる40・3度を記録するなど酷暑が脅威となってきている。
気象庁によると、今年市内で最高気温が35度以上の「猛暑日」になったのは、36・5度を記録した7月14日以降、27日までの間に計7日あった。さらに30度以上の「真夏日」は5月から計22日、25度以上の「夏日」は4月から計38日に達している。昨年8月の市内では酷暑日1日、猛暑日19日、真夏日10日、夏日1日と連日厳しい暑さに見舞われた。8月だけで144人が熱中症で救急搬送されていることから、今夏も十分な警戒と対策をしておくことが大切だ。
6割が65歳以上
市内の救急搬送状況(7月21日時点)の内訳を見ると、6割以上を65歳以上が占めていることが分かる。具体的な搬送事例としては、日中に屋外で激しい運動や作業を行った後で夕方や夜間になって全身がこわばり発症したものや、湿度の高い環境で汗による体温調整がうまくできずに発症したケースなどが報告されている。喉の渇きを感じにくい高齢者や体調の変化を自覚しにくい環境では、室内であっても油断は禁物だ。
適切な救急要請と命を守る行動を
同署では「熱中症は重症化すると命に関わるが、正しい知識と情報をもとに日頃から対策に努めることで予防できる。例年夏場は救急要請が急増して救急車が不足する恐れがあるため、一人一人が熱中症対策を徹底することが自分や大切な人を守るだけでなく、真に救急車を必要としている人の命を救うことにもつながる」と訴える。
具体的な予防策として同署は、運動の有無にかかわらず喉が渇く前のこまめな水分補給や大量発汗時のスポーツドリンクなどによる塩分補給を推奨。室内ではカーテンやエアコン、扇風機を活用して高温多湿を避け、涼しい服装で過ごすよう求めている。屋外では日傘や帽子の活用、日陰の通行に加え、首元や脇の下など太い血管が通る部位を冷却グッズで冷やすことが効果的だという。
また一人暮らしの高齢者や乳幼児は体調不良を自覚・主張しにくいため周囲の見守りを促すほか、短時間であっても子どもを高温環境の車内に残さないよう注意を呼びかけている。
このほか睡眠不足や飲酒がリスクを高めるため日頃の体調管理を徹底することや、熱中症警戒アラートなどの発令時は無理な外出や屋外での運動を控える対応も求める。
同署は「症状が出た場合は速やかに応急処置を行い、改善が見られない場合や重症と思われる場合はためらわずに救急要請してほしい」と話す。
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