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公開日:2026.09.17
台町将棋同好会 目指せ 兄弟プロ棋士 梅澤柚彦さん・静彦さん
台町市民センターの「台町将棋同好会」で腕を磨いてきた兄弟が、市内初となる「兄弟プロ棋士」の夢に向かって日々研鑽を重ねている。今夏、兄の梅澤柚彦さん(第六中学校1年)がプロ棋士養成機関「奨励会」の試験に合格して、プロへの第一歩を踏み出した。弟の静彦さん(第三小学校5年)も8月に開催された八王子市長杯で優勝するなど活躍している。
兄弟が将棋と出会ったのは、2020年春のコロナ禍。小学1年だった柚彦さんが休校期間中、父・俊彦さんから祖父の将棋盤と駒を渡されたのがきっかけだった。ルールをおぼえ、将棋の本を読んで上達しようとする息子のため、両親は当番制で漢字にふりがなを振り、難しい言葉の意味を解説して支えたという。その姿を見て育った静彦さんも小学1年から盤に向かうようになった。
二人を大きく伸ばしたのが地域との繋がりだ。コロナ禍が落ち着いた頃、同センターで開かれた将棋大会で柚彦さんが優勝したことをきっかけに「台町将棋同好会」が発足。兄弟は同好会の大人たちに鍛えられ、23年には小学校の先輩と3人で「文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦」に出場して全国準優勝に輝いた。会員たちは二人の成長を我がことのように喜んでいるという。当初15人から始まった同会も、現在では5歳から90代まで約150人が集うようになった。ある時、面識のない将棋ファンから「八王子には梅澤兄弟がいるよね」と声をかけられたことを機に、二人は「八王子初の兄弟プロ棋士」を意識するようになったという。
切磋琢磨し共に高みへ
イオンこども将棋王決定戦で全国準優勝、中学生将棋名人戦全国大会でベスト16など数々の大会で実績を残してきた柚彦さんは、昨年挑んだ奨励会入会試験で不合格となった悔しさをバネに、1年間対策を積み上げて今夏に再挑戦。受験者同士の1次、奨励会員との2次試験を計5連勝の快勝で突破した。「2回目だったので落ち着いて挑めた。研究した手がうまくいった時が一番楽しい」と笑顔を見せる。「一般の大会には出られなくなるが、奨励会で腕を磨いて、まず中学生で初段へ昇段したい」と目標を掲げ、将来のプロ(四段)入りも見据える。また、地域への恩返しとして台町将棋同好会で子どもたちに将棋を指導する活動も始めた。
一方、アマ三段の静彦さんも、今年度の八王子市長杯(小学5・6年の部)で7戦全勝を果たし優勝するなど著しい成長を見せる。「作戦がうまくいって勝てた時や優勝できた時が楽しい」と話し、中学生までの奨励会入りを目指すという。
小学1年生から始めた空手でも共に汗を流すという仲の良い二人。「(兄は)面白くて、集中力がすごい。いつか追い抜きたい」と意気込む静彦さんに、柚彦さんは「追い抜かれないように頑張ります」と頼もしく応えた。両親は「学校の勉強と違って積み重ねだけで進んでいける道ではないが、親として子どもたちのやりたいという思いをできる限り応援していきたい」と温かく見守る。
家族と地域に支えられた若き二人のさらなる活躍に期待したい。
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