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公開日:2026.10.29
中央大学学生団体 「林業の現状 知る契機に」 多摩産材ヒノキの商品販売
中央大学経済学部(多摩キャンパス)の学生たちが、多摩産材ヒノキの精油を使用した泡ハンドソープ「KINO SOAP.(キノソープドット)」をこの10月から販売し始めた。多摩地域の林業を取り巻く厳しい現状へ意識を向けてもらうことなどを目的としたものだ。
オリジナルソープを開発したのは、同学部の丸山佳久ゼミの学生グループ「KINO LAB.(キノラボ)」(大江奈月代表=人物風土記で紹介)。ゼミ活動の一環として、商品開発から製造委託、販売までを手がけている。
毎年、丸山教授の専門分野である林業に関する題材に取り組んでいる同ゼミ。大江さんたちのグループは、東京の森が直面している問題に着目。現在、都の面積の約40%は森林で、その約7割を人工林が占めている。しかし、都内の林業従事者は2020年に350人余りまで減少しており、人工林の定期的な間伐が間に合っていない状況だという。「多摩の木材が十分に活用されていないのはもったいない」と感じた学生たちは、「自分たちに何ができるのか」と考え動き出した。
「毎日使うものを」
大江さんによると、木材の代表的な活用法である「木材製品の製造」は長く使われる一方で、継続的な消費にはつながりにくいという特徴があった。そこで、毎日の生活で繰り返し使用される消費財であるハンドソープに着眼。木材由来のハンドソープ製造を目指し、ノウハウに詳しいアットアロマ株式会社(世田谷区)や有限会社中央理化学研究所(中野区)などに協力を仰ぎ、約1年6カ月間にわたり商品開発を進めた。
親子にアンケート
今年の6月には立川市内のイベントで、親子を対象に「香り」に関するアンケート調査などを実施。7月に開発資金調達のため、クラウドファンディングも行った。こうして誕生したのが、多摩産材のヒノキ精油を配合したアロマハンドソープ「キノソープドット」だ。同精油をベースに、アンケート結果を反映させてオレンジとローズマリーの精油をブレンド。毎日の手洗いを通じて、子どもたちにも木や森、林業を身近に感じてもらう「木育」の観点も取り入れている。
10月からイベントなどで販売を開始しており、店頭に立った大江さんは「6月のアンケートに答えてくれた親子が買いに来てくれたのがうれしかった」と振り返る。
10月31日(土)から11月2日(月)には、同大学の白門祭(中央大学多摩キャンパス3号館3209)で販売を予定している。
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