神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
大和版 公開:2011年9月2日 エリアトップへ

大和市少子化対策 県内初 不育症に助成へ 年間30万円まで、10月にもスタート

社会

公開:2011年9月2日

  • LINE
  • hatena

 少子化対策の一環として大和市はこのほど、不育症治療への助成を県内で初めて開始すると発表した。9月定例会に事業費151万円を盛り込んだ補正予算案を提出。成立を待ち10月1日にもスタートする。

 不育症とは、妊娠しても流産や死産、新生児死亡を繰り返す病気だが、認知度が低く専門医も少ないことから国が、平成20年に研究班を創設。現在も有識者による研究が進められている。

 厚生労働省にあるこの研究機関によると、不育症の原因は、子宮や甲状腺、遺伝子レベルの異常など複数あり、その治療法もさまざま。妊婦の2〜5%が不育症で悩んでいるとされているが、専門外来で検査、治療した人の8割以上が無事に出産しているという。

全国で10カ所

 不育症では、検査に訪れる段階で複数回の流産や死産などを経験しているケースがほとんど。加えて検査費用や治療費のほとんどが保険適用外のため、精神的負担とあわせ経済的な負担が問題視されている。

 こうしたなか国に先駆けて独自の財源で助成制度を設けている自治体もあるが、その数は全国で10自治体。

 都道府県では和歌山県の1県のみで、ほかには秋田県内で1市、石川県内で2市1町、岡山県では4市、神奈川県内には助成制度のある自治体はなく、関東でも茨城県内の1市だけ。

主婦の活動

 独自の制度をもつ自治体では、患者の声が行政施策に反映された例がほとんど。神奈川県内では昨年12月に伊勢原市内に住む主婦、工藤智子さん(34歳)が立ち上げた「不育症そだってねっと」のメンバーが、県内各地で行政にアプローチして助成制度の創設などの支援拡大を目指している。

 大和市内でも昨年末に同会のメンバーが「市長の手紙」を通じて現状をうったえ、6月議会では市長に近い新人市議が助成制度の創設を提案したことで検討が始まり、9月補正で事業化する方針が決まった。

 工藤さんは「県内初の助成制度の創設は、他の自治体への波及を考えると非常に大きな一歩」と、大和市の取り組みを歓迎している。

30万円まで助成

 大和市が予定する助成は、大和市に住民登録か外国人登録がある法律上の夫婦が対象で、夫婦合わせて730万円未満の所得制限を設ける。

 助成は、不育症治療で支払った自費診療の自己負担額の半額分を、申請に基づき年間30万円まで支給する。問い合わせは市こども総務課/【電話】046(260)5801へ。
 

大和版のトップニュース最新6

成年後見の窓口を新設

大和市社協

成年後見の窓口を新設

月2回、専門家も対応

4月19日

助成申請は226件

自転車用ヘルメット

助成申請は226件

努力義務化から1年

4月19日

全国俳句大会で最高位

下鶴間在住佐藤直哉さん

全国俳句大会で最高位

3万句超、2人の選者から

4月12日

部活動の地域移行を推進

大和市

部活動の地域移行を推進

日体大と連携協定

4月12日

吉村選手が得点王

大和高女子サッカー部

吉村選手が得点王

全国選抜大会で10ゴール

4月5日

「包括支援係」を新設

複合的な福祉課題に対応

「包括支援係」を新設

4月5日

大和市で葬儀なら、地元「ふじみ式典」

地域顧客満足度NO.1店を目指す創業35年以上の葬儀社です。

https://www.fujimishikiten.co.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

大和版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

綾瀬で初公演

ロジェ・ワーグナー合唱団 好評発売中

綾瀬で初公演 大和市文化

心に響くゴスペルなど

4月28日~4月28日

大和版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook