第154回直木三十五賞が1月19日に発表され、大和市内在住の青山文平さんの作品『つまをめとらば』(文藝春秋刊)が受賞作に選ばれた。青山さんは2回目のノミネートでの受賞となった。
青山さんは1948年生まれの67歳で、横浜市出身。早稲田大学第一政治経済学部卒業。経済関係の出版社に18年勤務した後、92年からフリーライターとなり、同年『俺たちの水晶宮』(名義は影山雄作)で第18回中央公論新人賞を受賞。ほぼ10年で創作活動を終了するも、2011年に再開。初めての時代小説「白樫の樹の下で」で第18回松本清張賞を受賞した。同年、本作品を収録した『白樫の樹の下で』(文藝春秋刊)でデビューした。
これまで、『かけおちる』(12年・文藝春秋刊)、『流水浮木―最後の太刀』(13年・新潮社刊)、『約束』(14年・新潮社刊)などの作品を出版。14年に出版された『鬼はもとより』(徳間書店刊)で初めて直木賞(第152回)候補となり、同作品で第17回大藪春彦賞を受賞している。
青山さんは受賞会見で「嬉しい。特にこの『つまをめとらば』という本で選んでいただいたことが嬉しい」とコメント。史上2番目の高齢での受賞については「書いている限り、年齢は関係ない。スポーツ選手も現役を続けられるのは、常にレベルアップしていこうというモチベーションがあるから。小説も同じで、常に今よりも良いものを書きたいという気持ちが大切」と話した。
市立図書館で展示
市立図書館(深見西)は急きょ、市内在住である青山さんの直木賞受賞を受けて、執筆作品を集めた展示コーナーを設置した。
同コーナーには直木賞受賞作『つまをめとらば』をはじめ、10作品を展示。コーナーの前で足を止める来館者の姿も多く見られ、「大和市の方が受賞して嬉しい」「ぜひ本を借りたい」などの声が聞かれた。
図書館によると、現時点で終了期間は未定だという。
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