「まん延防止等重点措置」が6月20日まで延長され、時短営業や酒類の提供自粛などが求められる飲食店。テイクアウトやデリバリーに活路を見出す店舗も増える中、保健福祉センター並びのイタリア料理店「トラットリアピュー」では、店のメニューにはないイタリア・シチリア島の郷土料理”もつバーガー”を店頭で限定販売するという。
提供するのは「パネコンミルツァ」という調理した牛の脾臓(ひぞう)(焼肉店では『チレ』と称される部位)をはさんだバーガー。柔らかく調理した脾臓に、塩分を加え熟成さえたリコッタチーズを添え、最後にレモンをひと絞りしたもの。
シチリアで1年間修行した店主の中村正樹さん(40)によると、牛の脾臓は、現地では屋台などで酒のつまみとして出されるような「何百年もの間食べられている郷土料理」に使われているという。中村さんはこのメニューのためだけに国産和牛の脾臓を特別に発注。レバーのように柔らかい食感だが癖がなく、程よい塩味が利いている。
中村さんはシチリアから帰国後、厚木や相模原の飲食店での勤務を経て、2019年に現在の場所に店をオープンさせた。店頭販売をする際「何か変わったものを」と”もつバーガー”を思いついた。6月上旬から限定販売を開始すると評判も上々。中村さんは「シチリアに旅行した気分を味わってもらえれば」と話している。
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