第11回「県高校総合体育大会 女子サッカー大会」(主催/県サッカー協会ほか)が4月17日〜5月8日にかけて県内で行われ、大和高校女子サッカー部(大澤江梨子顧問/部員数24人)が昨年に続いて3位となった。「創部初の全国出場」をチームの目標に掲げる大和にとって悔しい結果となったが、夏に向けすでに再スタートを切った。
公立の星冬に照準
星槎国際湘南(大磯町)・湘南学院(横須賀市)の「私学2強」という県の勢力図において、大和は次いで両校の背中を追う「公立の星」だ。
2回戦から登場した大和は準々決勝で相模原弥栄と対戦。守備の要で副主将の法師人茉莉(ほうしとまり)選手(3年)が怪我から復帰し、献身的なプレーで0封。1-0で公立のライバル対決を制した。
準決勝の相手は2強の一角・湘南学院。前の試合から中5日という厳しいコンディションの中、大和は前線に蹴り出し、全員でプレスをかけるスタミナ勝負に打って出た。前半11分、風上を守る大和は左サイドからのロングボールに対応が遅れ相手のヘディングを防ぎ切れず痛い失点。
大会前から注目選手として名前が挙がり、2回戦では5得点を上げたフォワードの見目優美(けんもくゆみ)主将(3年)を中心に攻勢をかけたが、得点はならず0-1で敗れた。
3位決定戦は行われず大和は3位に。星槎-湘南学院で行われた決勝は星槎が1-0で制した。
「最後は運動量の差が出た。社会情勢で十分な練習ができなかったというのはどのチームも同じ。言い訳はできない」と準決勝を振り返った見目主将。一方、星槎に1-3で敗れた昨年の準決勝に言及しながら「今回は2強にも勝てる手応えを感じた」と加えた。
大和は冬の全国高校サッカー選手権につながる夏の県予選に向けてすでに再スタート。
現在、部員は2・3年生が各6人。ここ数年の和高女子サッカーに魅せられた1年生はこの春、12人が入部した。24人中、大和市内の選手はわずか1人。見目・法師人の両選手は川崎市内から通学する。「皆、大和でサッカーがやりたくて勉強を頑張り、県内各地から来る」と大澤顧問。
見目主将は「悲願の全国出場を成し遂げます。コロナに翻弄された高校生活でしたが、この仲間たちと全力でやり切りたい」と意気込んでいる。
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