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公開日:2023.09.01
緑野小5年藤田誠くん
漢検2級に合格
夏休みは毎日過去問
中央林間西在住の藤田誠くん(緑野小5年)が8月4日、日本漢字能力検定2級をCBT方式で受験し、172点で合格した。夏休みに入ってから試験日まで毎日欠かさず過去問に取り組み、日々の努力が実を結んだ。
日本漢字能力検定協会によると、2022年度に小学5年生が漢検を受験したのは約9万7000人。そのうち、2級を受験したのが197人、合格者が68人となっている。
漢検2級は高校卒業・大学・一般程度とされており、常用漢字の2136字全てが出題範囲。誠くんは今年2月に挑戦するも、四字熟語の分野で点を伸ばせず139点で合格点には届かなかった。「とても悔しかった」。その気持ちをバネに、苦手分野を克服しながら再挑戦を決意した。
夏休みに入ってから試験日までの15日間は毎日欠かさず過去問を解いた。「大変だと思うことはなかった」と誠くん。最初は合格点とされる155点に届かないこともあったが、5回目からは160点台を維持するようになっていった。
母・裕香さんは「一度覚えた内容を正確に記憶し、定着期間も長いので驚かされた」と話す。
2度目の受験となった今回は四字熟語の対策も行い、200点満点中172点で合格。過去問でも取れなかった170点台に到達した。
「特別なもの」
誠くんが文字に関心を持ち始めたのは4歳から。「目に入った文字を見よう見まねで紙に書いていた」と、裕香さんは当時を振り返る。
最初はひらがなや数字を書いていたが、祖母・悦子さんが解いていた漢字のクロスワードがきっかけで、漢字にも関心を持つようになった。「家の壁が文字を書いた紙でびっしりになっていた」と悦子さんは懐かしむ。
小学1年の時に初めて漢検10級を受験し、それ以降準2級までを一度目の受験で合格している。
習い事は水泳と学習塾。趣味は読書やゲームと好奇心は多岐に渡るが「漢字は特別なもの」。漢字の魅力は「正しく使うと文章が短くなってすっきりする所が好き。難しい漢字を書けるようになるのがうれしい」と話している。
誠くんが真剣に漢字の勉強に取り組む姿を見て、弟の謙人くん(同小3年)も挑戦するようになった。
今後の目標は「今のうちから勉強を始め、中学生になったら準1級に挑戦したい」。誠くんの挑戦はこれからも続く。
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