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市民の健康のため 安心の医療を提供 取材協力／座間総合病院 渡潤病院長に聞く
海老名・座間・綾瀬版
公開：2021年1月1日
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「市民の皆様に安心してご来院いただきたい」と話す渡病院長
新型コロナウイルスが私たちの暮らしを一変させた２０２０年。座間市民の健康を守るため、コロナ禍でも地域医療の中核を担って走り続けてきたのが座間総合病院だ。新たな年を迎え、渡潤病院長に昨年の振り返りと今年の展望を聞いた。
――昨年はどのような一年でしたか
コロナに始まり、コロナに振り回された一年でした。当院では新型コロナウイルス感染症として確定した患者の受け入れや治療はしておりませんが、協力機関として、発熱がある段階では診察を断りません。検査結果が出るまでは特別な病室「陰圧個室」で入院していただくことになりますので、病棟全体がセンシティブになっていました。
――医療従事者の方は大変なご苦労をされた一年だったと思います。病院長の立場からは、職員に何を伝えてきましたか
「みんな苦しいときだから、頑張ろう」と励ましてきました。私たち社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスの方針として、海老名総合病院東館でコロナ専用の病棟を持ち対応に当たっています。当院としては、コロナに影響されず、今の医療を決して絶やさないことが市民の皆様に望まれているということを職員に伝えてきました。
――一方で、コロナの感染拡大とともに「受診控え」も全国的な問題となりました
当院でも４〜５月は外来の患者数が減りました。当時はコロナに関する情報が不十分でしたから「外に出ると感染する」「病院は危ない」と判断されてしまっていたと思います。高血圧、糖尿病、高脂血症などの成人病は定期的な受診が重要となりますので、とても懸念していました。
――そのような状況で、病院長自らが「コロナを語る」と題した講演を行いました。市民のもとに直接出向いて情報発信されていましたね
コロナを扱ったテレビのニュースなどを見ていますと、かなりデフォルメ（強調）されて情報が発信されているように感じました。私もコロナについてかなり勉強しましたので、現時点での「正しい」情報を市民の皆様に知っていただきたいと思いました。「受診控え」も如実に表れていましたので、当院に安心して通院してほしいこともお伝えしました。
――コロナ対策でも重要な、地域との連携についてはいかがですか
コロナ対応で市医師会、市を超えた県央地域の医療機関とコンタクトを取る機会が増え、地域の連携は一層強固になりました。地域に「総合病院」があることで安心感をもっていただいていることも改めて認識した一年になりました。
――この春で開院から丸５年となります
おかげさまで病床稼働率は90％以上、病棟によってはほぼ毎日満床です。また外来は１日あたり約４００人で、開院当時の２倍に増えました。この数字から見ても、患者様、地域の医師会の先生などから信頼されているという手応えはあります。職員一同「座間市の健康は私達が守る」「患者様に安心して帰っていただく」という高い意識をもって日々従事していることが信頼につながっていると考えています。
――今年の展望は
ＡＩの活用、働き方改革は大きなテーマです。また開院丸５年を迎え、医療機関同士の「ヨコ」のつながりを作れる人材育成に力を入れていく時期だと思います。診療体制としては、早々に医師を増員予定ですので、より使い勝手が良い病院になると思います。
――市民の皆様にメッセージをお願いします
当院は座間市民のためにあると考えております。佐藤市長が目指す街づくりとして掲げていた中で「住みやすい座間」「働きやすい座間」を病院として提供していくため、行政とも強いタッグを組んでいきます。コロナ対応としては昨年11月に発熱外来を設置し、万全の対策を続けていますので、『受診控え』することなく安心してご来院ください。
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