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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2022.01.28

海老名を題材にした油絵でシェル美術賞のオーディエンス賞を受賞した
城戸 悠巳子さん
海老名市在住 39歳

  • 城戸 悠巳子さん (写真1)

描くことは、生きること

 ○…10年ぶりの公募展への出展で、来場者が評価する「オーディエンス賞」を受賞した。若手画家の登竜門として知られる「シェル美術賞」は学生時代も挑戦していたが選外。40歳の年齢制限が迫るなか「後悔したくない」と子育てをしながら描き切った。「ブランクがあったので入選自体驚き。主婦では経験できない煌びやかな受賞式の雰囲気を味わえたのも良かった」とほほ笑む。

 ○…題材としたのは、発展目覚ましい海老名の市街地と、好んで描いてきた広い空も見渡せる馴染みの道。海老名に越してきたときから「いつか描きたい」と思っていた場所だった。「生きていると人間誰しも良いことも、悪いこともあり、その心情により日常の風景の見え方も変わる。この絵を見て何か伝わるものがあれば」。タイトルは、風景と結びついて聴こえてきた音にした。

 ○…東京都板橋区生まれ、練馬育ち。幼い頃から絵や工作に夢中だった。ピアノも好きで高校は音楽科に進学。ただ将来は油絵を究めたいと思い、女子美大を卒業後、東京芸大院を修了。女子美大の助手となり学生のサポートを行った。結婚を機に海老名へ。現在8歳と4歳になる息子の子育てが生活の中心になっても、子どもが寝静まった夜に描き続けた。「描くことは生きるために必要なことでした」

 ○…「子どもに美術を学ばせたくても、現実的に難しい家庭も多い。少しでもその力になれたら」。自身の経歴を地域に還元しようと、海老名市内で子ども絵画教室を不定期で開く。「いつか役立つはず」と子育て中に取得した保育士資格も教室の運営に活きている。「考えこまずに、まずはやってみると道は開ける。将来、海老名で個展も開催したいですね」と明るく夢を語った。

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