桐蔭学園高校野球部を10度(春5回、夏5回)甲子園に導き、現在は星槎国際高校湘南で指揮を執る土屋恵三郎監督(66)。星槎に就任して5年、今年の県独自大会で、ノーシードからのベスト4という快進撃を成し遂げた。土屋監督に指導方法などを聞いた。
2011年創部の星槎野球部。土屋監督が就任した15年は、部員数13人の弱小チームだった。就任から3年、夏の県大会で第一シードをとるまでに成長。今年の夏は、ノーシードながら「ベスト4」という好成績を収め、今シーズンの有終の美を飾った。
8月29日と30日には、テレビ東京とフジテレビで同部を特集したドキュメント番組が放送され、大きな反響を呼んだ。「かつての教え子や保護者、野球と関係ない人まで、2日間で100件以上の連絡をもらったよ」と笑顔で話す。
礼儀を重んじる
常に心に留めているのは、「人を育てること」と、「感謝の気持ちを大切にすること」。「なんでも褒めるのではなく、真剣に怒ることも大切。そのあと褒められたら、価値は2倍にも3倍にもなる」と話す。「野球だけでなく、スポーツ全体を通じて言えることは、強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強いということ」。また「両親、先生、仲間に感謝の気持ちを持つことも大切」と、礼儀も重んじている。
今大会後、3年生が地元に帰る際、「お世話になった方々に、自分たちから足を運んであいさつをするように」と指導した。すると、部員からあいさつを受けた人から、「すごいな」と感心した旨の連絡が来たという。「入部当初はあいさつのできなかった部員も、3年経つと相手の目を見てあいさつするようになる」。スポーツを通じて「人を育てる」監督の教えが、部員らにも浸透している。
夢に向かい挑戦
同部は、厚木市上古沢に専用グラウンド「宮澤スタジアム」を持ち、週3、4回程度、練習に訪れる。「緑に囲まれて空気が良い。子どもたちが伸びる最適な条件の場所」と太鼓判を押す。「今後は、地元の人たちや少年野球などにもグラウンドを開放していきたい」と話す。昨年4月から始めたウクレレも、「上古沢の宮澤スタジアムで演奏すると気持ちいい。リラックスできる時間」とにこり。
最後に、「いつまで監督を続けるか」という問いに、「体力が続く限り子どもたちを育てていきたい。大きな夢に向かって挑戦し続ける」ときっぱり。これからも「人を育てる」という信念のもと、指導していく。
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