厚木市森の里の地域住民を中心に組織される一般社団法人厚木ぐるっと(武井主税代表理事)は6月26、27日にぐるっと広場で初の野菜直売会を行い、収穫した野菜3000個を販売した。
厚木ぐるっとは、「森の里を住みやすい街、住みたい街にしたい」という想いで活動する団体。今回は、団体で運営する「ぐるっと農園」で収穫した玉ねぎとじゃがいもを「地域の皆さんに食べてもらいたい」と、それぞれ1袋(5個入り)各100円で販売。会場ではこどもにメダカのプレレゼントも行った。どちらも地域住民に好評で、野菜は2日間でほぼ完売となった。農園長の小沼堅司さんは「予想していたよりもたくさん売れた」と喜ぶ。
野菜作りを地域の中に
野菜作りのきっかけは昨年1月、「地域で畑を貸したい人がいる」という情報を聞き、「メンバー同士の親睦を深めるために野菜をみんなで育てよう」とスタート。すると同年11月、その野菜作りを見た別の地主から、さらに「うちの畑も借りてほしい」と打診があった。農園を自分たちだけのためでなく、「地域活動の中に組み入れたい」と考えていた武井代表理事は、こちらの農園も借りることにし、現在は13人が2つの農園で野菜を育てている。
最初に借りたぐるっと農園Aは広さ261平方メートル。主にメンバーが作りたいもの、食べたいものを育てる。これまでに、らっきょう、白菜、ブロッコリー、春菊、にらなどを作ってきた。後に借りたぐるっと農園Bは広さ861平方メートル。主に地域の人たちに食べてもらう野菜を作ろうと、比較的保存が可能なたまねぎ、じゃがいも、さといもなどを作る。Bでできた野菜を今回の直売会では販売した。小沼農園長は「自分たちで楽しむだけではなく、地域を巻き込んでいけたのは、メンバーに恵まれたから。野菜作りに詳しい方がいたり、みなさんのおかげ」と話す。また、副農園長の大石厚さんは「素人の集まりで、ここまでできて良かった。農園の理念である『育む喜び、集う喜び、健やかな喜び、分け合う喜び』を感じることができた」と話す。
大々的なイベントに
武井代表理事は、今回の直売会をきっかけに、「収穫祭のような大々的に人が集うイベントにしたい」と話す。森の里では年に3回、こいのぼり、夏、クリスマスの祭りがある。「祭り以外でも、年に2回くらい地域の住民たちが集まれる場所を作りたい」という。その先には「森の里に住んでて良かった」と思える地域にしたいという想いがある。「そのために野菜直売を通して、ぐるっとのことを知ってもらい、さらに『地域に貢献したい』と言う人が集まれば嬉しい」と話す。
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