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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2025.04.04

厚木市鳶尾の「もりや亭」で押し花作品を5月24日まで展示している
江藤 玲子さん
厚木市飯山在住 77歳

押し花で紡ぐ心の輪

 ○…自然の美しさやはかなさを閉じ込めた押し花作品の数々が、厚木市鳶尾の「もりや亭」に並ぶ。草花を押し、乾燥させ、配置やアレンジに頭をひねらせて作品を生み出す。その工程と技術は特別で、何年経っても色あせない。作品を通じて生まれる交流も、人々との心を結びつける大切な瞬間。そこには「自然本来の美しさ、そして花を愛する仲間たちとのつながり」がある。

 ○…押し花との出会いは約50年前。知人から出産祝いに押し花の色紙を贈られ、その美しさに心を奪われた。市の押し花教室に参加して本格的に制作を始め、現在はインストラクターとして押し花の魅力を伝えている。「押し花の制作で最も大切なのは、花を生かすこと」。花それぞれの個性を捉え、配置や色彩に心を配ることで、摘み取った草花に新たな生命を吹き込んでいく。

 ○…生まれも育ちも厚木。「子どもの笑顔が好き」と、専門学校卒業後に幼稚園教諭の道へ進んだ。かつては厚木少年補導員連絡会で青少年保護にも取り組んだほか、中学校やイベントなどでも押し花を教えるなど、世代を超えた交流に積極的に関わってきた。押し花を教える際には「身の回りの自然に目を向けること、草花も命があること」を伝えている。体験を通して、子どもたちが自然への敬意を育んでくれたらと願って。

 ○…「買い物中も料理中も、野菜や花が目に入れば押し花にしたくなる」と冗談ぽく笑う。作品に使うのは、自宅の庭や散歩道で見つけた花々。「あそこにこんな花が咲いてたよと、皆さんが教えてくれるんです」。押し花がつなぐ縁は、創作活動の原動力になる。自然の恵みを指先で感じながら、見る人の心を彩る作品を生み出していく。

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