JAあつぎの第10代代表理事組合長に就任した 大矢 和人さん 清川村在住 62歳
人とのつながりを力に
○…厚木市と清川村を管内とするJAあつぎ(厚木市農業協同組合)の代表理事組合長に就任した。くしくも今年は国際協同組合年。「温故知新」を胸に、60年以上の歴史ある協同組合の長として、先人が作り上げた原点を大切に組合員の声に耳を傾けていく。「農業は命を守る産業。農業を通じて、皆さまの生きがいとやりがいを一緒に作っていける協同組合にしたい」と笑顔で話す。
○…生まれも育ちも清川村。養鶏農家だった家業の手伝いもし、自然の中で幼少期を過ごした。厚木高校卒業後も「清川が良い」と実家から都内の大学に通った。高校では運動部と文化部を掛け持ちするなど、興味のあることには挑戦した。大学では社会経験を積めという恩師の言葉を守り、勉強しながらアルバイトに明け暮れた。父の勧めもあり、地域に根差した組織にやりがいを感じJAあつぎに入職した。
○…35年の職員生活で人事や企画など、管理部門を歴任。企画で2つの部署の統括を任されて働き抜いた経験から、「仕事で怖いと思うことはなくなった」と笑う。支所長時代はバイクでの地区回りが日課だった。コロナ禍に総務部長を務め、マスクや除菌用アルコールの調達に奔走。「多くの人と出会って培った、人とのつながりが力になる」と力を込める。
○…過去にはJAグループの団体が主催する懸賞論文で最優秀賞を獲得。幼少期から本の虫で、中学から大学時代まで月4冊以上の読書を欠かさなかったいう。料理も趣味で、今でも早く帰れば夕食を準備、子どもたちの学生時代はお弁当も担当した。村の消防団を32年続け、地域の絆を大切に日々を過ごす。「今後もJAの自己改革を継続し、農家の協力を得ながら地域の食を地域に届けたい」と話した。
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6月13日