大山の山頂と、中腹にある大山阿夫利神社下社の公衆トイレに6月22日、「トイレチップ塔」が設置された。これは、利用者からの協力金をお願いするもので、集まった収益は、トイレの維持管理費に充てられる。
大山の山頂のトイレは1989年に、阿夫利神社下社のトイレは1993年に設置され、市が管理をしている。山岳地の公衆トイレには珍しい水洗トイレで、観光シーズンには多くの登山客に利用されている。
市商工観光振興課では、これまで年度ごとに決まっている予算を超える額の修理が行えなかったことや、気温が低い冬の時期に度々凍ってしまう用水管の維持に多額の費用がかかってしまうことなどから、チップ塔の設置を検討。現在年間におよそ500万円かかる維持管理費に充てるため、昨年秋頃から設置に向けて動き始めた。
汚物の処理や環境保全の面からトイレの維持管理に多額の費用がかかる山岳地では、チップ塔を設置しているトイレが多く、近隣では秦野市にも数か所設置されている。市では設置にあたり、秦野市の意見を参考に、場所は利用者が男女とも必ず通る入口中央に。また、いたずらによる被害を防ぐため、しっかりとロックされ簡単に動かすことができないものを用意した。
協力金は任意で、1回の利用につき、山頂が100円、阿夫利神社下社が50円を目安としている。今後は毎月1回チップ塔を開け、金額を確認する予定。
海外では習慣となっている国も多いが、日本では馴染みがないチップ制度。同課では「4月に『大山詣り』が日本遺産に認定されたこともあり、観光地の顔となるトイレをよりきれいに使ってもらうことも目的として設置しました。今後どのくらい協力金が集まるかまだ分からないので、しばらく様子を見守っていきたい」と話した。
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