2月5日に開催されるあやせ国際フェスティバルで司会を務める 近野 勝広さん 寺尾台在住 27歳
思いの向くままに挑戦
○…こんな機会はきっと無い、まずはチャレンジ―。ごみ出しの日を確認しようと開いた市のホームページに出ていた国際フェスのボランティア募集の見出しが、韓国語を学び、国際交流などに興味を持つ胸に響いた。市役所に来る用事などめったに無く、もちろん面識のある人もいなかったが、臆することなく会議に顔を出し、一歩踏み出した。
○…アルバイトや友達の繋がりなどで外国人の友人も多い。幼い頃からボーダーレス思考で外国人の友人とよく遊んだし、転校生が来れば積極的に声をかけた。「綾瀬って外国人が多いですよね。今思えば良い環境だったのかも」。いつも一緒にいる仲間とか、そうじゃない友達とか、そんな細かいことは何も気にせず楽しく過ごす。より多くの友達とコミュニケーションを図るために、語学が好きになるのも自然な流れだった。
○…高校卒業後4年ほどはキックボクシングに身を投じ、本気でプロを志していた。昼間はジムに通い、夜働く日々。しかしケガや体質などの理由でやむを得ず一線をひく事に。まっしぐらに目指していた目標を失い、絶望。1年ほどは呆然とただ毎日を過ごした。何か始めようと手を伸ばしたのが韓国語。インターネットの韓国語講座で知り合った韓国人歌手が、念願叶え日本デビューとなった時「もしも歌う事が叶わなかったとしたら、私はまた別の夢を見つけて、その夢を追いかけると思う」と声をかけられた。「プロになる事だけが夢じゃない」。それからは仕事や語学などあらゆることに挑戦している。
○…自己啓発が好きで、これまでに100冊以上、偉人や経営者の書籍を読んでいる。「人生に『遅すぎる』は無いですよ」。一度きりの人生で、やりたい事はごまんとある。「たくさんの人に会っていろんな影響を受けたい」。国際交流もそんな自己啓発のひとつ。異文化を学び、交流し、お互いに楽しみ、またひとつ新しい自分になっていく。